![ダバオ市役所 ダバオ市役所](https://davawatch.com/wp-content/uploads/2017/03/c1fb61e81e8146913c4e97e32b3e8309-e1498218228343-678x381.jpg)
2021年10月26日(火)、25日(月)20時頃から降り始めた大雨による影響でダバオ市内各所で洪水が発生し、特に水捌けの良くない地区では自宅が床上浸水するなどの被害が報告された。地元氏によると、今回の豪雨で最低でも10のバランガイ(行政の最小単位)でおよそ600人の市民が自宅から避難せざるを得ない状況になったという。大雨は深夜まで降り続き、翌朝にはようやく止んだが、市内の至る所で道路は冠水したままとなり、市内は朝から大渋滞となった。
被害が多く報告された地区は、ブハギン地区のダイバーション道路付近で特に被害が大きいラバナヒルでは5フィート(約1.5m)ほどの高さまで自宅に雨水が流れ込んできたという。また、その他にも市内広範囲に渡り大雨による被害報告がSNS上で報告されているが、今回の豪雨による洪水で被害を受けた住人に関しての情報は現在ダバオ市災害対策室が情報収集を行っているということで全容が明らかになっていない。
フィリピン気象天文庁(PAGASA)によると、今回の豪雨は大気循環の中で赤道付近に形成される低気圧地帯である熱帯収束帯と低気圧が直接的な原因であるという。また、小さな排水溝や河川が氾濫したのは下水排水過程においてそれを妨げるゴミや瓦礫が排水を妨げたことが原因ではないかとしている。同様の事例はミンドロ島やパラワン島でも報告されているという。