2021年1月24日(月)、ダバオオキシデンタル州政府は、増加する新型コロナウィルス感染者を抑えるため、新型コロナウィルスワクチンを接種してない人の入境を制限する「No Vax, No Entry」制度を導入した。ワクチン接種を終えていない人はダバオオキシデンタル州への入境が制限される他、通過も制限される。
ダバオオキシデンタル州の保健事務所が発表したところによると、今回の措置はダバオ地方で再拡大する新型コロナウィルス感染の抑制が狙いで、州内に帰国するフィリピン人海外労働者(OFW)や国内の地方から州内に帰省する人は対象外であるとしているが、ワクチン接種を終えていない者は一定の条件を除き、域内への入境することが不可となるとしている。
州政府が発表した内容では、ダバオオキシデンタル州に入境する各所にはチェックポイントを設け、州内に帰国するフィリピン人海外労働者(OFW)や国内の地方から州内に帰省する人はその書類、旅行者は宿泊施設などの予約証明書や工程表、出張者は出張命令書などの各種書類がそれぞれ確認されるという。
また、72時間以内に検査したPCRの陰性証明書、もしくは抗原検査の陰性証明書、ワクチンを完全に接種したことを表す証明書、身分証明書、州で利用されているQRコードなども同時に確認されることになる。さらにワクチンを完全に接種していても2回目のワクチン接種から2週間経っていない者も同じく入境が制限されるので注意が必要である。
ダバオオキシデンタル州は、24日(月)に88名の新型コロナウィルス新規感染者を確認している。ダバオ地方内での新規感染者数は少ないが、同地方内で初めてオミクロン株への感染が確認された5名のうち、2名がダバオオキシデンタル州在住であり、国外への渡航歴もないことから州の保健事務所では市中感染が広がっていると警戒感を示している。