台風ライ(比名:オデット)の支援について、12月27日、ダバオ市は被害を受けた14地域に990万ペソを寄付することを明らかにした。これまでダバオ市では緊急支援部隊の派遣や、市民による支援物資寄付など、さまざまな取り組みをおこなってきた。
ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、台風の影響を受けた州に金銭的支援をおこない、スリガオデルノーテ、ディナガットアイランド、グイマラス、ボホール、セブ、北レイテ、スリガオデルサルを対象とすると述べた。また、Butuan, Iloilo, Cabadbaran, Surigao市には50万ペソが、Kitcharao, Carwait, Mainit市には30万ペソが充てられることも明らかになった。
また、サラ市長は、今回の金銭的支援はダバオ市の災害基金から出されており、災害リスク軽減管理事務所にも支持を受けており、12月23日の第19回ダバオ市議会でも承認されたと述べた。また、今回寄付の対象になった州や市は厳しい状況であると公言した場所だと明らかにしており、今回対象になっていないところはその状況を公言していないか、その宣言をダバオ市が受けていないかだとも述べた。
ダバオ市は、1週間前に派遣された医療や救急支援をおこなった職員について、26日日曜日に戻ってきたことも明らかにした。職員が派遣されたボホール州ではUbay, Pitogo, Carlos P. Garcia, Loboc, Inabangaで活動をおこなったという。また、スリガオ市には重機も派遣し、道路に散らばったごみの撤収作業に尽力した。
市民からの支援の手もあった。ダバオ市は、新型コロナウイルス追跡アプリとして導入したSafeDavao QRにクリスマスギフト「Pahalipay」の寄付機能を追加した。この機能をとおして、ダバオ市民は携帯アプリを数回タップするだけで、被災地に食料雑貨が入ったパックを送ることができる。
現地の様子を見ると、復興にはまだまだ時間を要する。最初の支援ももちろん大切だが、これからも支援を継続することも重要といえよう。