ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、この度フェイスシールドのルールを緩和した。これからは混雑した場所(crowded places)、近い距離となる場所(close-contact settings)、締め切られた場所(enclosed spaces)といういわゆる「3C」に該当する場所でのみ着用すればよくなる。
9月30日にサインされた市長令51「フェイスシールド使用のガイドラインに関する指令」は、2020年に出されたフェイスシールドの使用に関する市長令に代わるものだ。市長令51では、フェイスシールドは混雑した場所でしなければならない、それらは人々が集団で集まる場所と定義されたところで、PCRテスト会場、ワクチン接種会場、避難所、支給品の配布場所、選挙委員会での投票者登録も含むが、これに限定しないと書かれている。
この新しい条例は、9月22日、ドゥテルテ大統領が専門家の意見をもとにフェイスシールドの使用を3Cに該当する場所に限定すると発表してすぐに出された。また、3Cは世界保健機関(WHO)が定義したもので、多くの人で混雑した場所、近い距離となり会話をする必要がある場所、換気が十分ではない締め切られた場所を指す。
これまでフィリピンでは、フェイスシールドの着用を厳しく取り締まってきた。2020年9月に省庁間タスクフォースから出されたのは、スーパーマーケットや公共市場、モールなどへの外出の際はフェイスシールドを着用しなければならないというものだった。また、ダバオ市では2020年の市長令65にて、市の職員やクライアント、訪問者に対し、建物や部屋に入る際にはフェイスシールドとマスクを着用するよう求めていた。フェイスシールドの着用は、感染対策のうちトップ3にランクインするほど重要な位置づけとなることもあった。
これで絶対にフェイスシールドを着用しなければならないということはなくなりそうだ。