【News】ダバオ市でデルタ変異株感染者がさらに2名見つかる

フィリピン ダバオ

7月31日、保健省ダバオ支部は、ダバオ市でさらに2名のデルタ変異株感染者が見つかったと発表した。これでデルタ変異株感染者数はダバオ市で3名、タグム市で1名となった。水際対策、追跡調査などを徹底しておこなうダバオ地方だが、デルタ変異株の感染者は少しずつ見つかっている状況だ。

保健省ダバオ支部は、プレスリリースにて、7月15日に送った検体の全ゲノムシーケリング(WGS)のデータから、変異ウイルス感染者があらたに178名見つかり、そのうち2名がデルタ変異株に感染していることが分かったと述べた。また、デルタ変異株に感染していた2名は、現在一時療養および監視施設(TTMF)に移送されているという。

追加で見つかった変異種感染者の内訳を見ると、最も多いのはダバオ市(アルファ型15名、ベータ型73名、デルタ型2名)となっている。その他ダバオ地方の感染状況を見ていくと、ダバオデルノーテ州(アルファ型30名、ベータ型41名)、ダバオデルサル州(ベータ型5名)、ダバオデオロ州(アルファ型2名、ベータ型7名)、ダバオオリエンタル州(アルファ型1名、ベータ型2名)という状況になっている(※ダバオオキシデンタル州は除く)。

この結果を受けて、保健省ダバオ支部は、地方自治体に感染対策やPCRテスト、感染者の隔離をさらに厳しくおこなう必要があると再度呼びかけた。同省は、「変異種に限らず、基本的な感染対策をさらに習慣的におこない、新型コロナウイルス(Covid-19)の感染を止め、新しい変異種の出現を食い止めなければならない」と市民に呼びかけた。さらに、自分の番が回ってきたら、Covid-19ワクチンを打つようにも市民に呼びかけ、一定期間置いて2回打つことも再度伝えた。

ダバオ地方には一定のペースでワクチンが届いている。集団免疫を獲得することで、状況は変わってくることを期待したい。