2021年6月20日(日)、フィリピン大学の調査研究チームは国内の新型コロナウィルスに関する報告をまとめ公表した。6月13日(日)から6月19日(土)までの一週間で新型コロナウィルス新規感染者がミンダナオ島及びビサヤ諸島で増加傾向にあること、またダバオ市が最も新規感染者が増加していることがわかった。
同大学の調査研究チームによると、ダバオ市内の新規感染者数平均は1日当たり252名でこれは前の週の177名から1.42倍増加したということだ。ダバオ市以外は、バコロド市が131名、イロイロ市が122名、カガヤンデオロ市が94名、ザンボアンガ市が64名といずれも高止まり傾向にあるという。
また、急激な新規感染者数増加に伴い、ダバオ市内のICU病床使用率は95%でほぼ満床状態にあり、カガヤンデオロ市は83%、ジェネラルサントス市は86%、タゴム市は85%、コタバト市は94%、バコロド市に関しては100%に達しており、危機的な状況であると報告している。
フィリピン政府は2021年6月5日から6月30日までダバオ市を4段階中上から2番目の隔離封鎖措置(MECQ)として規制を強化しているが、新規感染者数増加はダバオ市以外の周辺都市にも広がりみせており、アポ山の麓であるダバオデルスル州バンサラン町も6月17日から月末まで隔離封鎖措置を一段階引きあげ、一般コミュニティ隔離措置(GCQ)とすることが決まった。