2021年5月19日(水)、フィリピン観光省(DOT)ソクサージェン(第12地方)支部はフィリピンで新型コロナウィルスの隔離措置が継続する中、2021年1月から3月までの第一四半期において同地方のフィリピン人及び外国人観光客数が130万人を超えたと報告した。これは昨年同時期の2倍以上となる。
同省(DOT)ソクサージェン(第12地方)の所長は、2021年1月から3月までの第一四半期に同地方に宿泊した観光客は市町村の報告に基づくと合計1,220,884名、日帰り旅行をした観光客は140,861名だとしている。その中には211名の外国人観光客も含まれるということだ。
ソクサージェン(第12地方)でもっとも観光客の流入が多かったのは南コタバトで400,467名、続いてサランガニで340,125名、さらに北コタバトが216,182名、スルタンクダラットが147,114名、ジェネラルサントスが136,239名、コロナダル、キダパワン等が続いた。
昨年のパンデミック以降、フィリピンでは厳しい隔離措置と移動制限が敷かれているが、ソクサージェン地方における昨年第一四半期の観光客数は560,135名であったのに対し、今年は130万人と2倍以上の伸び率となった。観光省によれば国内・国外移動が厳しく制限されているため、近場での観光を楽しむ人が増加したのが理由だろうとしている。
しかしながら、観光業及び宿泊業はコロナ禍以前の状態には戻っておらず、依然厳しい状況が続いている。観光省の報告によれば、パンデミック以降、ホテルやリゾート施設の宿泊率は20%台で推移しており、7,000人を超える従業員や238もの観光施設が失業、休業や倒産などの影響を受けたとしている。