【News】ダバオ市の科学者・発明家を支援する条例が制定へ

フィリピンには優秀な研究者や発明家が存在する。しかし、これまで国からの支援体制は十分なものではなかったため、研究者や発明家の中には国外に行かざるを得ないものもいた。そのため、ドゥテルテ大統領のもと法律が整備され、その後ダバオ市でも条例が制定された。

4月20日、ダバオ市第19回市議会は、ダバオ市の科学者および発明家のためにセンターを整備するための条例の三読会を終え、条例を可決させた。市議会議員のPilar Braga氏は、市内で頑張る科学者や市の発展のために同条例を提案したと語った。

同条例が一読会をおこなったのは、2019年10月9日のことだった。この際、Braga議員は親戚のフィリピン人研究者のことや、いかに自国の研究者がフィリピンに貢献しているか、そして彼らが進めてきた技術について語った。その話の中で、国内の研究者がほんのかずかしか国から支援をもらえていない現状について失望感をあらわにした。そして、その結果、一部の科学者が国を去っている現状についても述べた。当時、せっかく優秀な科学者が自国で生まれてもフィリピンに残ってもらえなかったのだ。

実は、この半年ほど前にあたる2019年4月、ドゥテルテ大統領主導で2つの法律(Republic Acts; RA)が制定されている。まず、RA 11293(フィリピンイノベーション法)には、自国の科学研究を大刷新すると記されている。そして、RA11337(イノベーションのスタートアップ法)には、フィリピンスタートアップ開発プログラムをおこない、起業した研究者や発明家に恩恵と奨励金を与えると記されている。フィリピン全体として、第二次産業のさらなる発展を後押ししようと、2年前に動き出している。

さて、今回の条例を踏まえて設置されるセンターはどのようなものになるのだろうか?条例によると、同センターは「スタートアップを実現する」機能を果たすため、事前の分析作業、資金援助の申請、知的財産権・特許申請のためのプロジェクトの提案書作成などの支援をおこなっていくという。さらに、ダバオ市固有の研究支援もおこない、特に農業や植物療法について支援していくという。

ダバオ市で新たな研究がおこなわれ、ダバオ市で世界的にも注目される技術が生まれるかもしれない。同センターの活用は、ダバオ市発展の新たな期待となりそうだ。