先日、4月10日に発生した洪水の後、多くのプラスチックごみが散乱していたことを受け、環境団体がコメントを出していたことは記憶に新しい。この洪水に関して、サラ市長もコメントを発表し、当時、排水システムに問題が発生していたと語った。その「問題」とは何だったのだろうか?
4月12日、サラ市長は災害ラジオに出演し、4月10日土曜日に市内で発生した洪水に関して発言した。そして、「排水システムのどこかが詰まっていたので、ダバオ市災害リスク軽減管理事務所 (CDDRMO)には洪水が発生した道路のモニタリング調査をおこない、今回の原因を把握するよう指示しました。調査の結果によると、今回の詰まりが発生した原因は複数あるようです」とコメントした。サラ市長によると、ダバオ市では排水プロジェクトに取り組んでおり、洪水が発生しやすい地区への対応をおこなっているが、その他の地区では依然として洪水が発生しているようだ。
さらに、市長は、排水プロジェクトが既におこなわれている地区でも洪水が発生していると言及した。そして、そのいつも挙がってくる理由について語ると、私有地のオーナーが私物などを置くことで、自然の水の流れをせき止めていることが原因だと語った。また、一部の家の持ち主は自分たちで排水システムを整備しているが、これが水路につながっていないことも分かっているという。さらに、水路にごみが捨てられていることも原因となっていると語った。
ダバオ市は長年洪水対策に取り組んでいるが、今回の出来事をきっかけに、課題が多く見つかった。さらなる排水環境の整備、市民の協力、そしてプラスチックゴミ対策・・・その一つひとつの解決が求められている。