12月9日、日本のテレビでは「イギリスで新型コロナウイルス(Covid-19)のワクチン接種が開始した」というニュースが流れていた。そしてダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏も、ダバオ市におけるCovid-19ワクチンの運用について、自らの考えを述べた。
サラ市長は、既に2箇所の医薬品メーカーとやり取りをしており、ワクチン供給に向けたプログラムを計画したと発表した。サラ市長はどの会社かは明らかにしなかったものの、その会社がワクチン開発の第一段階にあることは明らかにした。そして、ダバオ市役所から公式にワクチンの供給を受けたいというレターを1社目に送ったところ、保健省にだけ販売するという返事を受けたという。
そして、2社目にも同様のレターを送ったところ、「望ましいとされる登録されたワクチンが依然としてないため、現在の接種は緊急時にしかおこなっていない。現時点では、大規模な生産や販売は計画されていない」と返信があったそうだ。さらにサラ市長は、この会社から「ワクチンの臨床試験のフェーズ3に参加しないか」という提案があったと語った。サラ市長はこの臨床試験に前向きな様子だ。
これらの状況から、当初はCovid-19と最前線で戦う医療従事者、および非医療従事者を中心にワクチンの接種をおこなう計画だったが、これが変更されることになった。サラ市長は「コロナ禍は今後さらに2年続く」という見通しのもと、ダバオ市にとって最善の策を取ろうとしているところだ。
これについてサラ市長は、現状、政府が各自治体の事務所 (LGUs)にワクチンを自分たちで製造することを許していないが、これが許可されればワクチン供給はもっと早くなると持論を展開した。さらに、限られた数のワクチンだけを製造することも、すぐに供給をもたらすと語った。
またワクチンに関する予算については心配なく、このためにプロジェクトや活動を休止することも可能だと語った。
今後2年と言わず、もっと早くコロナ禍が収束するように、ワクチン開発や供給がさらに進むことを切に願いたい。