フィリピン保健省ダバオ支部によると、6月5日現在、新型コロナウィルスに感染したダバオ市内の患者の総数は308名であることが発表された。うち25名が死亡し、164名は既に回復したという。昨日は市内の回復者が16名と大幅に増加した。
ダバオ市では5月16日から5月31日までの一般的なコミュニティ防疫(GCQ)期間を6月15日まで延長した。市の経済活動は徐々に再開され、人の流れが増加する中、集団感染が疑われるケースも発生し、市内複数のバランガイ(行政の最小単位)は非常に危険度が高い場所として立入制限区域に指定されている。
5日(金)、ダバオ市は市内に取り残され、身動きが取れない人(外国人も含む)むけに、一般コミュニティ防疫(GCQ)期間中における旅行(移動)ガイドを公表した。公表されたガイドラインでは、対象をフィリピン人労働者、児童生徒及び学生、フィリピン人及び外国人旅行者、市内に立ち往生を余儀なくされている人とし、必要な書類として、リクエストレター、バランガイ(行政の最小単位)からの証明書、保健省認定の医療機関または市の保健局で発行された健康診断書を必要としている。
特筆すべきことは、健康診断書の取得要件に、PCR検査を2回受け、2回とも陰性であることという条件が課されていることにある。市外への旅行(移動)する際は、PCR検査を必ず受けなければならないという条件が、新たな日常でのスタンダードになるのか、PCR検査は1回3000ペソ~5000ペソと高額であり、個人負担となれば、旅行(移動)希望者の負担は大きいため、旅行(移動)ハードルはかなり高くなりそうである。