6月初旬に、民間企業2社が合計4台のリアルタイム逆転写ポリメラーゼ連鎖反応装置(RT-PCRマシン)を、南フィリピン医療センター(SMPC:所在地ダバオ市)に寄贈した。
現在SPMCは同機によるテスト開始のための準備を行っている。これら4台のRT-PCRマシンの導入により、6月末までには同センターの検査能力がこれまでの4倍になるという。
政府が運営する同センターのコロナウイルス(COVID-19)テストラボは、現在1日200件程度の検査能力だが、今回の寄贈によりこれを800〜1,000件に高めることができる。
同機の寄贈を行ったのは、サンミゲルコーポレーション及び、アヤラ・グループコーポレーションの2社。SPMCの医療専門スタッフチーフであるリカルド・オーダン医師は、6月18日木曜日の午後に行われたオンライン上の記者会見において「同二社がRT-PCRマシンを各2台ずつ寄贈し、これにより1日の平均1,000件のテストを行えるようになる」と述べた。
先日、保健省は、ダバオ地域でのコロナウィルスの症例の増加に伴い、RT-PCRマシンを増加させる必要があると報じた。今後、渡航者のRT-PCR検査が義務付けられる可能性もある。
現在、ダバオ地域でPCRテストを受けられる医療施設は、SPMC(南フィリピン医療センター)、ダバオ・リージョナルメディカルセンター(DRMC)、ダバオ・ワンワールド・ダイアグノスティックセンターの3施設。いずれも保健省熱帯医学研究所がPCRテストの公認施設として認定している。