海外への出稼ぎ労働が多いことで知られるフィリピン。一般的にOFW(海外フィリピン人労働者)と呼ばれる彼らだが、新型コロナウィルス(以下、COVID-19)の世界的流行が始まって以降、おおくのOFWが、出稼ぎ先の国から帰国している。
現在までにフィリピンに帰国をしたOFWのうち、フィリピン政府がPCR検査を実施した件数は30,000件を超えており、その内、Covid-19陽性反応が確認されている者は、合計465人に上っているという。今後、国際線の発着が再開されれば、この数はさらに増えていくだろう。
フィリピン国内でがこれまでに、約13,000件のCovid-19感染者を記録しており、800人を超える死者が出ている一方、世界中に滞在するOFWの間では、2,400件の感染者が確認されている。OFW感染者は、特にヨーロッパ、中東、アフリカで最も多く記録されているという。
今後、帰国をするOFWへの対応について政府機関内では繰り返し調整が行われているが、相当数いるOFWの多くが一斉に帰国をすることになれば、帰国後の滞在先となる宿泊施設の部屋も不足し、対応ができなくなるとされており、慎重な議論が行われている。
ダバオニュースの裏側へ!