ダバオ市農業部(City Agriculturists Office:以下CAO)のLorna Alderite氏は、ダバオが雨季に入り雨の日が続いていることを受け、一部の土地は耕作に適さず、地滑りの危険があると注意を促した。
同氏によると、地滑りは常に発生する可能性を秘めている問題だという。またCAOは、農家の生計に影響が及ぶ可能性があり、不測の事態に備えて災害対策オリエンテーションを頻繁に行うとも述べている。
Alderite氏は、マリログ地区およびパキバト地区において、農業活動を行えないとされている指定エリアがある。同氏は、同エリアで地滑りが再発しないかの監視を続けていることも明かしているが、これらの地域での耕作は農家にとって大きな収入源となるため、危険があるとはいえ、完全に農業を禁止することはできないと指摘している。
ダバオ市はフィリピン国内でも、比較的台風の被害が少ない地域ではあるものの、10月頃まで続く台風シーズンには、特に注意が必要だ。地滑り問題を始めとして、現在農家が直面している問題に対し、地方自治体が農家の保護に向け、迅速かつ持続可能な行動をとることに期待したい。