ダバオ農業省(Department of Agriculture:以下DA-DAVAO)とその他の国内機関は、灌漑施設や、地元農民の訓練、カカオのリハビリテーション、ならびにマーケティングなど、カカオの生産を最大化するための介入を検討している。
DA-DAVAOのMelani Provido氏は、ダバオ地域に存在する16,000ヘクタールのカカオ農園は国内のカカオ豆生産量の約80%を占めているにもかかわらず、基準となる27,000メートルトン(以下MT)を満たしていないこと、6,000MTしか生産できていないことを明らかにした。
さらに同省は一本あたり最低1キログラムの生産を目指しているものの、現状は一本あたり600〜700グラムのみとなっているとのこと。
生産不足に対処するため、DA-DAVAOはプログラム「High-Value Crops Development Program(地域高価値作物開発プログラム)」を通して、2018年12月にダバオ地域内に施設を設立。10軒の養樹園、48台の太陽熱乾燥機や40軒の発酵装置が含まれている。
同省はさらに、5台のカカオ挽き器、10,000点の剪定のこぎりおよびはさみ、48,000袋以上の緩効性肥料、そして970万本の苗木などを地元農家に配布した。