【特集】2019年12月:ダバオの治安を徹底解説!最新版

ダバオ市警察

(※2017年11月執筆、2019年12月加筆修正)

皆さんこんにちは。ダバオッチ編集部です。

今回は、お問い合わせ多くあったダバオの治安の最新情報を現地からお伝えします。フィリピンでは各地方によって治安の良し悪しが大きく変わってきます。

世界各国の国別・都市別の生活情報を検索できる世界最大のデータベースNumbeo.comの調査においてダバオは世界で5番目に安全な都市(2015年)に選ばれた実績がある都市です。しかし、状況は移り変わっていくのも然り、現在の治安情報をしっかりチェックしていきましょう。

【ダバオは東南アジアで2番目に治安が良い】

The New York Timesなども引用している信頼性の高いNumbeo.comの調査において、ダバオは2019年、東南アジアの中で2番目に安全な都市としてランクインしています。フィリピンの他の大都市ではセブは10位、マニラは18位という結果になっています。

ランキング 都市 犯罪指数 安全指数
1 Chiang Mai, Thailand 22.12 77.88
2 Davao, Philippines 27.50 72.50
3 Singapore, Singapore 27.70 72.30
4 Makati, Philippines 40.52 59.48
5 Hanoi, Vietnam 40.65 59.35

(参照:NUMBEO Crime > Index by City > Asia > South-Eastern Asia https://www.numbeo.com/crime/region_rankings.jsp?title=2019-mid&region=035)

シンガポールより安全な街ダバオ!?

実際に、ダバオ在住者は「ダバオで危険な目にあったことは一度もない」、「タクシーの運転手は誠実だ」と口をそろえて言います。

ダバオの治安が良い要因として、「治安を安定させれば全てが変わる」という考えを持った現フィリピン大統領のロドリゴ・ドゥテルテ氏が、ダバオ市長在職期間(1988~1998、2001~2010、2013~2016年)に治安安定化の政策をとっていたことが挙げられます。(なお、1998~2001年下院議員、2010年~2013年副市長)

【特集】ドゥテルテ政権の成績表 2017 ~ ドゥテルテ大統領1年の軌跡 その1~

それでは、ドゥテルテ大統領が市長時代から続く政策や、ダバオならではの規則を見ていきましょう。なかには、ダバオに来るなら知っておくべき規則が記載されているので、ダバオにお越しの際にはぜひ把握しておいてください★

喫煙の取り締まり

喫煙者には残念なお知らせですが、公共施設、店内、道端、タクシーなどの喫煙所以外での喫煙が禁止されています。違反すると以下のペナルティがが科せられます。

  • 初犯:1,000ペソの罰金または1ヶ月の懲役またはその両方
  • 二回目:2,500ペソの罰金または2ヶ月の懲役またはその両方
  • 三回目:5,000ペソの罰金または4ヶ月の懲役またはその両方

今ではフィリピン全土で厳しく取り締まられていますが、特にダバオはドゥテルテ大統領の市長時代から制限されていたため、喫煙所以外での喫煙者を見かけることが少なくなりました。

爆竹の禁止

フィリピンには新年を祝う中国の風習として爆竹が伝わっていますが、ダバオ市はこれを禁止しています。

スピード違反

ダバオ市内では30km~60kmスピード制限がされています。日本と違うところは、中心市街地の主要道路のほとんどが30km~40kmに制限されている点です。昼夜問わず、市内の至る所でスピード違反取締が実施されています。

道路横断

一方で、2017年9月に歩行者側にも条例が加わりました。横断歩道以外での幹線道路の横断が禁止され、違反した場合は100ペソの罰金または4時間の社会奉仕が課せられます。

酒類販売の時間制限

2013年よりダバオ市では深夜の1時から朝の8時の酒類の販売が禁止されています。そのためお店も深夜1時以降は開いていません。この法律は現地人のみならず、外国人観光客、ダバオ滞在の外国人にも適用されています。

タクシーのぼったくり禁止

フィリピン全体でタクシーメーターの不使用が禁止されていますが、セブやマニラでは旅行客に対しメーターを回さずにトラブルに成るケースが起こっています。一方、ダバオではタクシードライバーが誠実なことで有名です。

麻薬組織との戦争宣言

ドゥテルテ大統領は麻薬犯罪撲滅のため手段の選びません。

ダバオ911

ダバオ市民に緊急に、警察、医療サービスなどを無料で提供するサービスです。ダバオ市民に重宝されています。

【外務省海外安全情報(危険レベル)をチェック】

外務省によって発表される「危険情報」とは、外務省がその国の治安情勢やその他の危険要因を総合的に判断し、渡航・滞在にあたって、特に注意が必要と考えられる地域に発出される情報です。地域ごとに危険レベルが細かく分けられています。海外に出る際は必ずチェックしましょう。

出典:外務省 海外安全ホームページ https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2018T014.html#ad-image-1

ダバオの治安レベルは1:十分注意してください

ダバオへの渡航・滞在に当たって差し当たっての注意勧告は行われていません。ダバオ市などを含むミンダナオ島東部では、数年間治安が保たれています。フィリピン政府によって2019年11月現在も戒厳令が布告されています。詳細についてはダバオ市戒厳令のガイドライン30項目を御覧ください。

【News】戒厳令下のガイドラインをダバオ市が発表

2019年12月追記※

戒厳令は2019年12月31日以降更新されないことが決定しました。
政府がミンダナオ島の安全を認めたということですね。

【News】ミンダナオ島戒厳令、年明け解除へ

【ダバオの治安情報 テロ/犯罪】

テロ情勢

多くの人が過激派組織に関する不安を持っていると思います。過激派組織に関するダバオの状況をまとめました。

フィリピンにはイスラム過激派組織(アブ・サヤフ・グループ(ASG),マウテ・グループ,アンサール・アルキラファ・フィリピン(AKP),バンサモロ・イスラム自由運動/戦士団(BIFM/BIFF),モロ民族解放戦線ミスアリ派(MNLF-MG),ジュマ・イスラミーヤ(JI)等)や共産主義反政府武装組織(新人民軍(NPA))等、多くの過激派と呼ばれる組織が存在します。

2017年にミンダナオ島西部マラウィ市でイスラム過激派による戦闘があったことを受け2018年12月まで戒厳令が発令されている一方で、テロ組織の主な活動地域はダバオ中心市街地から5時間以上離れたミンダナオ島の西部が多いと言われています。

ダバオ中心市街地では2016年9月に起こったナイトマーケット爆破事件以降、テロ事件は発生していません。だからといって、ダバオ市で絶対にテロは起きないと言い切れるわけではないため、各自が必要な自己防衛を行ってください。

犯罪

Numbeo.comによると、ダバオ市の2019年現在の犯罪指数は27.50です。(参考:東京(19.39 ) ワシントンDC(56.00))犯罪指数には殺人、傷害事件、レイプ、盗難などが含まれています。殺人や傷害事件などの犯罪件数は減少していますが、2018年にはレイプだけは4月から6月の間にフィリピン国内で最も多い42件が報告されています。犯行は被害者にとって身近な人によって自宅で発生しています。旅行客やダバオ在住の女性の方は、日本と同じように自分の身を守る行動をとりましょう。

【まとめ】

ダバオの現在の治安情報についてデータやニュースに基づいてまとめてきました。東南アジアの中で2番目に治安が良いと言いながらも、戒厳令が敷かれているのは不安に思うのではないでしょうか。2019年年末まで続く見込みの戒厳令は、テロ組織を十分に警戒するためのものです。戒厳令が敷かれている一方で、ダバオへの観光客数は増加し経済は発展しています。

大統領のお膝元であるダバオは、自ら危険な行動を取らない限り、生活や旅行に支障はきたしません。むしろ治安など気にせずダバオを満喫できます。但し、一般的に言われるように安全であると言っても海外です。その意識を忘れずに行動してください。

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