ミンダナオは、より多くの再生可能エネルギーの発電設備を必要としている。
フィリピンエネルギー省の2018年8月データによれば、再生可能エネルギーで発電された電力は、ミンダナオが供給する総電力の18%しか占めておらず、主な再生可能エネルギーの供給源は水力発電所が占めている。
そんななか、ジェネラルサントス市では、Astronergy Development GenSan, Inc.が運営を予定している太陽光発電プロジェクトがあり、実に24.96メガワット(MW)もの電力を発電することを想定している。
また、南コタバト州では最大のバイオマスプロジェクトが建設予定であり、Biotech Farms社が実施するバイオガス発電プロジェクトの供給量は12.39MWとなる。同州に加えて、マギンダナオ州、スルタン・クダラット州でもバイオマスプロジェクトが計画されている。
一方で、ミンダナオの総電力の80%は石炭火力発電であり、最大供給元は北ラナオ州のGN Power Kauswaganが運営する石炭火力発電所で、600MWもの電力を発電している。
ミンダナオは現在も石炭火力発電に大きく依存した状態であるものの、地元のエネルギー供給源のバランスを図るためにも、今後は再生可能エネルギー関連のプロジェクトが増えていくことが予測される。