【News】サバ種のバナナの需要が高まる

バナナ

フィリピンバナナ栽培輸出業協会(Pilipino Banana Growers and Exporters Association 以下、PBGEA)の責任者である、ステファン・アンティグ氏は、サバ種のバナナの輸出需要も高まっていると述べた。

現在、フィリピンから輸出されているバナナは、キャベンディッシュ種のバナナである。また、バナナチップスのような加工品を、日本、韓国、中国や中東の国々に輸出している。

アンティグ氏によると、すでに確立されており、マーケットが大きいことから、PBGEAの会員のほとんどがキャベンディッシュ種のバナナを栽培しているという。しかしながら、海外に輸出されているバナナ加工品は、キャベンディッシュ種のバナナからでなはく、サバ種のバナナから作られていることを氏は指摘した。大規模農家がキャベンディッシュ種のバナナを、小規模農家がサバ種のバナナを栽培している

「サバ種のバナナは特別なケアがなくとも簡単に育ちます。もちろん、さらなる改善は必要です。需要が増していることから、サバ種のバナナを栽培している小規模農家には支援が必要です」

フィリピン国内でのバナナ農園の総面積は、40万ヘクタール、そのうち87,000ヘクタールのみでキャベンディッシュ種のバナナが栽培されており、その他ではサバ種のバナナを含む、ネイティブバナナやプランテンが植えられている。他の品種に比べ、やはりキャベンディッシュ種のバナナの生産性は、農園の面積の大きさに関わらず高い。輸出業者などの民間セクターが、この分野への投資や発展に非常に熱心だからである。

他の東南アジアの国々、例えばタイは早くからサバ種のバナナの可能性を見出し、すでに輸出、栽培面積の拡大を始めているという。

アンティグ氏は、アメリカではバナナチップスは朝食シリアルの原料の一つであり、このことはサバ種のバナナには巨大な輸出マーケットがある可能性があるということを示していると述べた。またアメリカでは、生食用のキャベンディッシュ種のバナナのより、バナナチップスの需要がはるかに高いとも付け加えた。