【News】ダバオ市、Holy Weekが近づき再び厳戒態勢

サンペドロ大聖堂

国民の約80%がキリスト教徒というフィリピンでは、クリスマスと並んで1年で最も大切な1週間が近づいてきている。それが、日本人にはあまり馴染みのない「Holy Week(聖週間)」だ。まずは、この「Holy Week」について簡単に説明をしておこう。

そもそもHoly Weekとはなんなのか?それはキリストが金曜日に処刑されて、日曜日に復活するという聖書のお話に合わせて、宗教的な行事が行われる1週間を指す。3月21日以降の満月の日の次の日曜日が「復活祭」となり、そこまでの1週間がHoly Weekに設定されるため、日にちは一定ではなく年によって違う。2018年の「復活祭」は4月1日のため、その前の1週間がHoly Weekとなる。

この「復活祭」は、日本では「イースター」という呼び名の方が浸透しているかもしれない。イースターは、キリスト教圏の国ではキリストの誕生日を最重要イベントとし、宗教的にもとても意味のある日のため、イースターを祝って学校が数週間休みになる国もある。

それだけ重要なイベントのため、フィリピンも3月の末から4月1日にかけては祝日となり、各地で様々なイベントが催される。ここダバオ市に関しては、「Araw ng Dabaw」が終わったばかりで、お祭り続きとなる。

多くの人出が予想されるHoly Weekに向け、ダバオ市内の31の教会では、セキュリティー強化が計画されており、多くの警察官の配備が予定されている。引き続きテロリストの脅威と向かい合う必要があるダバオ市は、特に祝日となっている3月29日~4月1日の4日間に関しては、Holy Weekの活動がピークに達するため、空港、港湾、バスターミナルなどでも厳重なセキュリティーが予定されている。