フィリピン・ココナッツ・オーソリティー(Philippine Coconut Authority:以下、PCA)は2018年、ダバオ地方で140万本のココヤシの木を植えることを計画している。
PCAの関係者であるロケ・キンパン氏によると、過去数年間の台風被害や害虫により失われたココヤシの木は3300万本にも及んでいる。ココナツは、洗剤など工業原料や食用に使用するココナツ油だけでなく、すっきりとした飲み口で欧米を中心に人気が高まりつつあるココナツウオーター、成熟した実から採取できて熱帯料理に一般的に使用されるココナツミルクなどの原料となっており、病虫被害木や台風被害木は改植の必要がある。
フィリピンは熱帯の気候が栽培に適していることなどから、インドネシアに次いで世界第2位のココナツ生産国として産業育成に注力している。
現在ダバオ市パキバトエリアには、約10万本のココナッツ苗のために1,250ヘクタール、ダバオ地方全体では140万本のココヤシの木のために6,000ヘクタールの土地が割り当てられ、計画の実行に向けて着々と準備が進められている。