【News】戒厳令延長も、市内ホテルの売上は好調

ウォーターフロント

ミンダナオ島内で戒厳令が発令された直後、ダバオ市を訪れる観光客などの減少の煽りを受け、市内のホテルでは売上が顕著に減少した。しかしここにきて、同市内のホテルが息を吹き返している。

ダバオ市観光局(CTOO)のGenerose Tecson氏は記者会見において、2017年6月の観光客数は123, 343となっており、2016年同時期の152, 678に比べて19パーセントの減少が見られたと発表した。同氏はまた、厳戒令の発令から3日間で渡航のキャンセルなどが相次ぎ、観光業の収入は実に2000万ペソ相当の打撃を受けたとも付け加えた。

経営商業不動産コンサルティング会社Prime Prime Philippines社は、ダバオ市のSeda Abreezaホテルで開かれたビジネス会議において自社の調査内容を発表し、2017年8月~12月にかけてダバオ市内の4つ星ホテル3件の総売上が大きく上昇したことや小規模な宿泊施設であっても10~25パーセント上昇しているというデータを発表している。

このように、戒厳令の発令から数か月間はホテル業界全体で売上高が減少したものの、2017年8月からは稼働率も上がり売上は上昇傾向となっている。また、12月には完全に以前の水準を取り戻しており、2018年の展望も良好だ。