こんにちは!ダバオッチのゆいです。
2026年あけましておめでとうございます!皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
私は年末にサッカーの試合でまさかの足首を骨折してしまい、ダバオで病人生活を余儀なくされています、、、
現地の私立病院「ダバオ・ドクターズ・ホスピタル(DDH)」を受診しましたが、すぐに治療を受けられず、診察までに3日を要しました。
本記事では、ダバオで実際に病院を受診した体験をもとに、ダバオの医療事情、病院受診時の注意点、治療費、保険の重要性について詳しく解説していきます。
事故当日

今日はダバオからバスで1時間ほどの距離にあるディゴス市でサッカーのカップ戦。
まだ外は薄暗い中、朝の4時に起きて友人と合流し、ダバオのバスターミナルEcolandに向かいます。

ディゴス市内の会場に着くと、選手の多さにびっくり!優勝チームにはかなりの賞金があるのだとか。
しかし試合開始時間が近づくも、チームメイトがまさかの3人しか集まりません。フィリピンあるあるです、、、
筆者はケガを予防するために一人で入念にウォーミングアップをして、チームメイトを待っていました。

開始時間ギリギリに人数が集まり、なんとか棄権を回避して第1試合スタート。
ホイッスルと同時に試合開始。
賞金がかかっているだけあって、1試合目からかなりの強度です。
ダバオのサッカーグラウンドはピッチが整備されていないところが多く、イレギュラーが常に起こり、肉弾戦の試合になることが多い印象です。この試合も、ピッチコンディションが悪く、試合序盤からフィジカルコンタクトの続くゲームになっていました。
ハーフタイムに差し掛かろうかという頃、パスを出した後に、相手のスライディングを足首にくらい、激しく足首を踏まれながら捻挫。動けずピッチにうずくまる私。すぐにレフリーが笛を吹き、相手にレッドカードが提示されているのが微かに見えました。
あまりに一瞬の出来事で何が起こったのか認識するまでに時間がかかりました。かなり深刻なケガをしたということを理解してからは「病院やダバオでの生活、帰国の可能性」など様々な不安がよぎりました。
幸いかなりちゃんとした大会だったため、待機しているメディカルスタッフが車椅子でテントまで運んでくれました。

その後のメディカルスタッフの処置に驚きです。
プレー・怪我の詳細を伝えたのちに、スタッフは包帯を巻いてくれるだけで他に何もしてくれません。それだけでもありがたいのですが、、、
RICE処置(安静、冷却、圧迫、挙上)を自身で行いなんとか一安心。日本でサッカーをしていれば、誰もが知るRICE処置も、フィリピンではメディカルスタッフであっても適切な応急処置が広まっていないのかと文化の違いを感じる習慣でした。
教訓:スポーツ会場のメディカルスタッフでも、応急処置を知らないことがある
ダバオ・ドクターズ・ホスピタル(DDH)へ
ディゴス市内の病院に複数問い合わせるも、日曜日は休診なのだそう。
日本であれば、よほど田舎でない限り救急対応してくれる病院は近くに見つかる可能性が高いですが、日曜日ということもありディゴス市内に救急を受け付けてくれる病院は見つかりませんでした。
教訓:ダバオ市外は日曜日休診の病院がほとんど。
仕方なく、自力でバスに乗ってダバオ市内に戻り、緊急対応のある総合病院に行くことを決意します。
この時、バスの運転手や乗客がこれでもかというほど、席を開けてくれたり、荷物を持ってくれたり歩くのをサポートしてくれたりと人の温かさを感じました。
そしてなんと、バスで横に座っていたフィリピン人のお兄さんが病院への付き添いを申し出てくれました。実際に荷物を抱えて一人で病院に行くのはかなり難しいことはわかっていたため、ありがたくお兄さんの申し出を受け入れました。
ダバオ・ドクターズ・ホスピタル(DDH)の救急対応窓口に入り、「おそらく足を骨折した。かなり痛いから早く診てほしい」と伝えると、緊急性が高いと捉えてくれたのかレントゲン待合室に案内してくれました。
1時間ほど待ち、レントゲンを撮り終えると次は診察室に呼ばれるまで、再び待合室で待機するように伝えられました。

待つこと3時間。なかなか呼ばれません。
痺れを切らして確認すると、「今、先生が他の緊急患者の対応に追われているのでまた明日来てほしい。」との一言。驚きが隠せません。DDHはダバオ市で最も大きい総合の私立病院であるため、このような事態が起こるとは想定していませんでした。
翌日の午前に再び来ることを口約束して、半泣きになりながらパンパンに腫れ上がった足のままケンケンで帰宅。
教訓:病院では待ちすぎない。定期的に「順番はまだか」、「待つ場所はここであっているのか」と確認する。
2日目
翌日、再びDDHを訪れ(この日は1人でした)、入り口の案内係に昨日の事情を英語で説明するもあまり取り合ってもらえません。そして訳がわからないまま整理券を渡されました。
1時間ほど待っても呼ばれる様子がないため、スタッフに何度か確認するも「ただここで待つしかない」と諭されるように伝えられます。
辛抱強く、足の痛みに耐えさらに1時間待っても呼ばれないので、さらに別の人に確認すると、「ここではなく整形外科に行け」と伝えられました。2時間半何を待っていたのか、、、英語でまともに相手もされず適当に扱われていたのでしょう。
別の棟に位置する整形外科は予約が必要なため、「また明日来てくれ」とのこと。2日目の成果はゼロです。
「せめて松葉杖だけでも貸してくれないか」と懇願すると、松葉杖は購入の必要があるようで、隣接したドラッグストアで販売されていました(1,400ペソ)。この日は一人で病院を訪れたため、移動やコミュニケーションに苦労して全てが思うようにいきませんでした。
実際にフィリピンでは病院は必ず誰かが付き添っていくものという前提が根付いているようです。「お前は1人で来たのか」と驚かれることが何度もありました。
また英語がある程度話せても、ビサヤ語を主要言語とするダバオの人はあまり英語を喋りたがらない人がいるため、現地語を話せないと、病院という場面においては特に苦労することを実感しました。
教訓:病院は一人では行かない。特に現地語が話せないとコミュニケーションに苦労する。
3日目
3日目、、、まだ腫れが引かず、何よりも診察・処置が何もなされていないことに強い不安を感じていました。
昨日の教訓を生かし3日目はフィリピン人の友人に協力してもらいました。
DDHの整形外科にて待つこと2時間、やっとの思いで診察と処置(ギブス)を受けることができました。

ギブスを巻いてもらうためににこれほどの時間を要するとは予想もつきませんでした。
フィリピンと日本のインフラの違いは交通・災害などの面で実感することがありましたが、医療においてこれほどの違いがあるとは、、、

剥離骨折と周辺筋肉の炎症、全治3ヶ月を診断されて病院を後にします。
ケガをしたことはもちろん、病院で処置を受けられない衝撃や、英語でまともに取り合ってもらえないという苦い経験をしました。
支払い金額は合計で約13,400ペソ(内訳:レントゲン4,000ペソ、薬代1,000ペソ、松葉杖1,400ペソ、診察・処置費7,000ペソ)でした。日本円で約35,000円です。幸い保険に加入していたので、事情を説明して保険金を受け取ることができました。
整形外科にて支払った7,000ペソは現金のみの対応であったため、一度ATMに行き引き出す手間がかかりました。
また診察前に料金の一部を前払いしなければいけないことにも驚きました。病院に行く際は、現金を持って行くことを忘れずに。また保険金の為に領収書も忘れないようにしてください。
教訓:私立病院で高いお金を払ってもすぐに医療を受けられるわけではない。
教訓:保険には必ず加入しておく。領収書を必ずもらう。
教訓:支払い対応が現金のみ、前払い必須の場合がある。
その後
ギブスをつけて2週間。少しずつ痛みが引いてきましたが、まだ治りそうにありません。
経過観察を予約していたため、再びDDHの整形外科を訪れレントゲンを撮り、診察を受けました。
ここで衝撃の事実が、、「骨、2本折れてるね」先生から放たれる衝撃の一言。
「それ絶対2週間前に把握しておくべきだろ」というツッコミはせずに苦笑い。医療の質という面でも、やはり十分には信用できないと個人的には感じてしまいました。
DDHはダバオ市内で最も高価な病院ともいわれる私立病院。しかし、だからといって職員や医療の質が確保されているわけではありません。(個人の体験に基づく感想です)
深刻な怪我や病気に陥った場合は、「勇気を出して日本に帰って治療に専念する」という決断も視野に入れるべきだと痛感しました。
教訓:診断結果は必ずも信用できない。
教訓:怪我や病気の程度によっては帰国を視野に入れる。
骨折&松葉杖生活で困ったこと
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買い物
松葉杖をつきながらの買い物は至難の業。歩くだけでも精一杯、それに買い物カゴを持ってスーパーを歩き回るのは不可能です。
私が取った方法はGrab・FoodPandaを利用して買い物代行を注文する方法です。通常よりも少し手数料やデリバリー費用が追加でかかりますが、家にいながらスーパーの日用品や生鮮食品までもを一度に注文できるため、病気や怪我で外出が困難な方にはおすすめです。
どうしても外出したくなった時には、友達に手伝ってもらいました。また最悪一人であっても「助け合いの精神」が強いフィリピンでは、スーパーの店員さんが買い物カゴを持って一緒にスーパーを回ってくれることもありました。
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移動・外出
松葉杖での移動は、想像以上に体力を消耗します。
特にダバオでは歩道が整備されていない場所も多く、段差や穴、水たまりを避けながら歩く必要があります。少しの距離でも時間がかかり、高温多湿のフィリピンでは汗だくになってしまうことも。
ジープニーやバスは乗り降りの段差が高く、松葉杖ではかなり危険でした。そのため、移動手段は基本的にGrab頼り。費用はかさみますが、安全と体力を優先しました。ただし、夕方の渋滞時間を迎えると、Grabであってもタクシーがなかなか捕まりません。そのため、夕方以降は外出を控えるなど、移動の時間帯も制限されることになりました。
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雨の日の外出
「松葉杖+雨」は最悪の組み合わせです。
片手がふさがっているため傘がさせず、レインコートを着ても足元はびしょ濡れ。道路が滑りやすくなるため、転倒のリスクも一気に高まります。
結果的に、雨の日は極力外出せず「今日は家で大人しくする日」と割り切るようになりました。
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シャワー・日常動作
自宅でも不便は続きます。
シャワー中は片足立ちになるため、滑らないよう常に緊張状態。石けんを落とした時に拾えない、タオルに手が届かないなど、普段意識しない動作がすべて大仕事になります。
私は転倒防止のため、椅子を置いて座りながらシャワーを浴びていました。
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両手が使えないストレス
松葉杖生活で地味にストレスなのが、両手が自由に使えないこと。
飲み物を運ぶ、スマホを見る、ドアを開ける、エレベーターのボタンを押す—どれも一度立ち止まらないとできません。
特に外出時は「ちょっとしたこと」に何倍もの時間と集中力が必要になります。
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精神的な負担
体の不自由さ以上に、精神的な負担も感じました。
「周りに迷惑をかけているのでは」と考えてしまったり、外出自体が億劫になったりすることも。
そんな中で救われたのが、フィリピンの人たちの優しさ。
ドアを開けてくれたり、席を譲ってくれたり、声をかけてくれたりと、自然な助け合いの文化に何度も助けられました。
まとめ
教訓:スポーツ会場のメディカルスタッフでも、応急処置を知らないことがある。
教訓:ダバオ市外は日曜日休診の病院がほとんど。
教訓:病院では待ちすぎない。定期的に「順番はまだか」と「待つ場所はここであっているのか」と確認する。
教訓:病院は一人では行かない。特に現地語が話せないとコミュニケーションに苦労する。
教訓:私立病院で高いお金を払ってもすぐに医療を受けられるわけではない。
教訓:保険には必ず加入しておく。領収書を必ずもらう。
教訓:支払い対応が現金のみ、前払い必須の場合がある。
以上の教訓は当たり前のことばかりだと思われるかもしれませんが、実際にこれらを知っているだけで回避できるトラブルや苦悩ばかりでした。
当たり前だと思っても、改めて意識していただけるとスムーズな診察・処置につながることは間違いありません。
今回は個人的な体験をお伝えする記事でしたが、直面したあまりの衝撃の数々に感情的な文章に感じられた方もいるかもしれません。ですが、ケガをしているのに、病院で診てもらえない、取り合ってもらえない苦しさを味わう人が一人でも少なくなるように、私の教訓を生かしてもらえればと思います。
慣れない土地で、それも海外でケガをするのは身体的・精神的に大きなダメージを受けます。少しでも安心して、自信を持って医療を受けられるように、最寄りの病院や保険の補償範囲、緊急連絡先などを確認しておくことをお勧めします。
万が一、怪我や病気をしても、フィリピンでは近くの人が親切に手を差し伸べてくれます。また、時間や場所を工夫すれば、移動や買い物などのサポートも十分に受けられます。
これからのダバオッチでは住宅や医療などさらに「生活に根付いた記事」を発信していこうと思うので、ぜひチェックしてください!
2026年も「ダバオッチ」をよろしくお願いいたします!
この記事を書いた人・・・
ダバオッチのゆい🚹(20歳)
東京の大学3年生で現在は休学中📚
趣味は小学校から続けているサッカー⚽️
登山・素潜りなどの自然アクティビティ🌿フィリピンの文化・人々に興味を持ち、タガログ語・ビサヤ語を学習中
自分の体験を通じて、ダバオを訪れる人、ダバオに暮らす人に向けて有益な情報を発信していきます!







