2025年6月、ダバオ市の活気あふれる鼓動がさらに力強く響き渡った。音楽、美食、文化、スポーツ、そして市民の団結をテーマに、1ヶ月にわたる祭典「Duaw Davao 2025」が開催され、「やっぱりダバオ！」と言いたくなるこの街の魅力を改めて多くの人々に印象づけた。
「ドゥアウ・ダバオ（以下Duaw Davao：ダバオを訪ねて）」は6月5日から29日まで行われ、市民や観光客がダバオの多彩な魅力を再発見できるよう、数多くのイベントが企画された。今年は伝統を尊重しながら、多様性と共生を讃える祝祭期間としての側面も担い、まさに多文化が交差する色鮮やかな1ヶ月となった。
開会式では、セバスチャン・バステ・ドゥテルテ市長の代理として登壇したアルベルト・ウンガブ市議が、今回の祭典の意義に触れ、「これはダバウェーニョ（ダバオ市民）の精神を真に体現するものだ」と語った。
ウンガブ市議は、「Duaw Davao」は2024年に初めて開催された祭典であり、ダバオ市の豊かな文化や伝統を祝うだけでなく、活気ある観光産業、発展する芸術分野、力強い地域社会、そして自然の魅力を広く発信することを目的に創設されたと述べた。
また、ダバオ市観光運営局（以下CTOO）のジェニファー・ロメロ局長代理は、観光に特化した多彩な催しを通じて、より多くの来訪者を呼び込み、地元企業や事業者の支援につなげることがこの祭典の目的であると話した。
「これらのイベントは、ダバオの豊かな文化、創造性あふれる芸術、多彩で活気ある食文化を紹介し、訪れるすべての人にとって魅力的な体験となった」と語った。
祭典はリサール公園で幕を開け、「Kape & Tsokolate Crawl（カペ・ウグ・チョコレート・クロール：コーヒー＆チョコレート巡り）」などの美味しいスポット巡りや、白熱したeスポーツトーナメント、招待制のバレーボールリーグなど、味覚と熱気にあふれる多彩なイベントが続いた。いずれの催しも多くの来場者を惹きつけ、市民の積極的な参加を促した。
華麗なコンテスト「Reyna ng Davao 2025（レイナ・ング・ダバオ）」では、12番のチェスカ・モンテス氏が、優雅さ、雄弁さ、そして自然体の魅力で審査員と観客を魅了し、見事に女王の栄冠を手にした。準優勝には、ニナ・タンハイ氏が選ばれ、「平和の女王（Reyna ng Kapayapaan）」の称号を授与された。第3位のソフィア・エヤナ氏には、「団結の女王（Reyna ng Pagkakaisa）」の称号が贈られた。
音楽愛好者たちはリサール公園に集い、熱気あふれる「Duaw Davao Music Fest」を満喫した。また、多くの人々が「Definitely Davao City Tours（ダバオの魅力を巡る市内ツアー）」に参加し、街の象徴的な名所からあまり知られていないスポットまで巡った。
祭典の見どころの一つが、6月22日に開催された「Duaw Davaoプライド・パレード」である。ロハス通りからリサール公園にかけての通りは、色彩と団結、愛に満ちあふれた。その後、「Night of Fun & Colors」も開催され、多様性の尊重と誰もが安心して楽しめる空間であることを力強く示した。
1週間にわたり開催された「Films & Arts Exhibit（映像と美術の展覧会）」や「Turismo & Food Bazaar（観光と食の祭典）」は、リサール公園を創造的な表現と地元グルメ、文化の魅力があふれる活気ある拠点に変え、朝から深夜まで毎日多くの人で賑わった。
祭典は6月29日に開催された「Fiesta sa San Pedro: Paghiusayaw（聖ペドロ祭：踊りと感謝の夕べ）」で、ダバウェーニョのコミュニティが一堂に会し、盛大に幕を閉じた。
市内ツアーからeスポーツ、パレードからコンテスト、音楽から市場に至るまで、「Duaw Davao 2025」はダバオの文化や誇り、そしてコミュニティ精神の真髄を余すところなく披露した。虹色の旗が翻り、多くの人々が祝祭に集う中、ダバウェーニョは自分たちの街が「やっぱりダバオ」であり、これからも誇り高く、団結し、生き生きとしていることを改めて示した。
