【コラム】ダバオとの出会い~ ダバオを初めて訪れたときのことなど~(5)


谷口 知司(たにぐち ともじ)
1955年生まれ。元京都橘大学現代ビジネス学部ならびに同大学院文化政策学研究科教授。
東北大学大学院教育情報学教育部博士前期課程修了 博士(文化政策学)専門 観光学、文化情報学。
初めてダバオを訪問した時からそのポテンシャルを感じ、ダバオ観光の発展を願っているダバオファン。ダバオッチ創設者ハセガワ氏は彼がまだNGOに勤めていた頃からの友人である。
主要著作に、『ひろがる観光のフィールド』(共編著、晃洋書房、2020年)、『これからの観光を考える』(共編著、晃洋書房、2017年)、『デジタルアーカイブの資料基盤と開発技法』(共編著、晃洋書房、2016年)など。


前回の記事はこちら) 私たち夫婦が宿泊していたウォーターフロントインシュラホテルダバオは、ミンダナオ島とサマル島が最も近接している辺りにあるため、その庭園からすぐ目と鼻の先にサマル島が見える。ほぼ正面にブルージャズ、そしてその右側にパラダイスビーチが並んでいる。通常これらのビーチへはダバオ側の乗り場からバンカーボートで向かうのであるが、私たちはサマル島でのその先への移動を考慮して車で、ササのフェリー乗り場からサマルのババックに向かった。

私たちが向かったビーチは有名なパラダイスではなくブルージャズである。こちらのほうが空いていてゆっくりできるのではという配慮だったように思う。今更ながらではあるが、インターネットでこのビーチのことを調べてみると、正式名称はブルー ジャズ ビーチリゾート アンド ウォーターパークと言い、宿泊施設やスライダ―付きプールのほか、様々なアクティビティがあると紹介されている。

私たちが訪れた当時のブルージャズは決してきれいに整備されたビーチリゾートという印象ではなく、未完成の粗雑さを露見させていた。しかし私たちは、アクティビティやリゾート施設を楽しむという趣旨ではなく、美しく透明度の高いビーチを眺め、ゆっくりと流れる時間の中でランチをとるのが目的であったために、それでも十分満足した。