ダバオ・デ・オロ州政府は、保健省(以下DOH)の「経済的困窮者向けの医療支援(以下MAIFIP:Medical Assistance to Indigents and Financially Incapacitated Patients)」プログラムの下、貧困層および経済的に困難な患者を対象に、総額1億6,000万ペソの医療支援金を確保した。
この資金提供は、10月15日に州庁舎アクティビティホールで行われた覚書(MOA)の調印式によって正式に合意された。式典には、DOHダバオ地方健康開発センターの関係者のほか、同州の4つの州立病院(ラアック、モンテヴィスタ、マラグサン、パンツカンに所在するダバオ・デ・オロ州立病院)の代表者が立ち会った。
病院基盤の医療支援に1億6,000万ペソ
MAIFIPの資金は、マリカー・ザモラ=マバングロ下院議員およびジョン・セニサ下院議員の尽力により実現したものであり、以下のとおり配分される予定である。
- 5,000万ペソ:モンテヴィスタ州立病院、パンツカン州立病院
- 3,000万ペソ:ラアック州立病院、マラグサン州立病院
この支援は、無償または低料金の医療サービスの提供、入院・診療にかかる費用の軽減、および州全域における質の高い医療へのアクセス拡大を目的としている。
地域医療体制の強化
ラウル・G・マバングロ知事が調印式を主導し、これに合わせて州内で初となる「医療担当官フォーラム」も開催された。本イベントでは、州立病院に勤務する医師たちの貢献が称えられ、医療従事者としての誓いを改めて確認する機会ともなった。
マバングロ知事は「保健医療は、私の信条であり、政治活動の柱でもある」と述べ、「私は、州内の病院に対して必要な支援を確実に提供し、質の高い医療を届けるための資源を整備すること、そして患者の自己負担を軽減し、可能であれば完全に撤廃することに全力で取り組んでいる」と続けた。
DOHおよび地方幹部からの支援
DOHダバオ地方事務所の副局長、グレース・D・アミストソ医師は、ダバオ・デ・オロ州が地域医療ネットワークを強化している点を高く評価した。一方、ザモラ=マバングロ下院議員は、同州における医療プログラムへの継続的な支援を改めて表明した。
州政府は、今回の資金が病院の運営を持続可能なものとし、特に貧困層の家庭に向けて、医療へのアクセスの向上、経済的な負担の軽減、そして思いやりのある医療を提供するという目標を推進する助けになるとしている。







