
確立された医療インフラは、保健システムが現在および新たに生じる公衆衛生上の課題に効果的に対応するために不可欠な要素である。保健省(DOH)ダバオ・ピープルズ・レジリエンシー・フォー・リニュー・デベロップメント・ビルディング(以下DOHダバオビル:DOH Davao People’s Resiliency for Renewed Development Building)は、その重要性を体現している。
2025年8月4日、この建物は正式に竣工式を迎え、これまでの活動の節目を祝うとともに、ダバオ地方の公衆衛生の未来を見据えた。
DOHダバオビルは、地域の医療分野の変化するニーズに対応し、保健発展の拠点としての役割を果たすことを目指している。
この節目を祝して、フラ・プリミティボ・S・グイニット神父と、フラ・デニス・E・モラレス神父が、施設の公共スペースや各部屋、救急車および輸送車両の祝福を執り行った。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックや、経済的な制約といった困難を乗り越え、この建物は、DOH次官補のアブドラ・B・ドゥママ・ジュニア博士の先見性のある指導力によって完成した。
DOHダバオビルは、持続可能な運営を目指し、「環境配慮型設計優秀建築認証システム(BERDE:Building for Ecologically Responsive Design Excellence)」を採用している。5階建てのこの建物には、雨水利用システムや、各階ごとの電力・水道使用量を計測するサブメーター、自然換気による涼しさと省エネルギー設計などの特徴がある。また、ウェルネス都市型ガーデンやフィットネス施設、子ども見守りセンター、可変サイズの会議室も備えている。
ドゥママ博士は竣工式でのメッセージの中で、プロジェクト成功の立役者たちを称え、地域医療インフラの強化に向けた揺るぎない献身に敬意を表した。
「この建物は、地域の保健システムを強化し、私たちが支援するコミュニティにとって必要なサービスが常に身近にあることを確かなものにするための、私たちの不断の努力の証である」と述べた。
本活動には、国内各地のDOH保健開発センター(CHD)の管理責任者をはじめ、DOH直轄病院や関連機関の責任者・代表者、県・市保健所、県保健局、DOHダバオの元職員や退職者、職員、来賓なども参加した。
DOHダバオビルのデザインは、フィリピンイーグルのくちばしに着想を得ており、守護と使命を象徴している。これは誇り、強靭さ、そして思いやりに根ざしたリーダーシップと奉仕の精神を体現している。