【News】ダバオで地元生産のハイブリッド米種子がコメの生産性向上に貢献

バンケロハン公設市場の様子

フィリピン農業省ダバオ地方局(以下DA-Davao)は、地域におけるコメの生産性向上を持続的に実現する手段として、地元産ハイブリッド米種子の普及促進に力を入れている。

ダバオオリエンタル州バナイバナイで開催された地元産ハイブリッド米種子の初の収穫祭では、DA-Davao、フィリピン稲作振興会、ダバオオリエンタル州政府、バナイバナイ町政府が共同で主催し、多様な関係者が一堂に会して、コメ生産の向上に向けた戦略や課題の解決策、ハイブリッド米の新たな市場展開の可能性について協議した。

「マサガナ稲作産業開発プログラム」において、稲作集団化・統合化担当ディレクター代行のエマーソン・ヤゴ氏は、輸入種子への依存を減らすには、地元で生産されたハイブリッド米の種子を活用することが不可欠だと強調した。

ヤゴ氏は、「この取り組みにより、農家は地域の気候や環境に適した高品質な種子を手に入れられるようになります」と述べている。

DA-Davaoの地域執行責任者であるマカリオ・ゴンザガ氏は、イノベーションの重要性、地元産種子生産の発展、そして農業がフィリピン農家の暮らしを向上させる未来について言及した。

農業省(以下DA)は、ハイブリッド種子の供給元の構成を、2024年の輸入60%・国産40%から、今年は国産60%・輸入40%に大きく転換することを目指している。

ダバオ地方では、乾季に2,024ヘクタールの農地にハイブリッド米が作付けされており、そのうち1,737ヘクタールがダバオオリエンタル州、特にバナイバナイ地区およびルポン地区に集中している。両自治体は、地元産ハイブリッド米種子の生産の先進地となっている。

一方、バナイバナイ地区のレミュエル・イアン・ラルシア地区長は、「科学に基づいたアプローチに投資し、地元農家を支援し、人々の力を信じることで、私たちは米だけでなく、希望と進歩も収穫できるのです」と述べた。

この取り組みは、DAの行政命令第9号(Administrative Order No. 9)に基づいており、ハイブリッド米の生産促進と地元種子生産の支援を通じて、農業産業の強化を目指している。

この条例では、生産性の向上、病害抵抗性の強化、地域農業コミュニティの回復力向上のために、ハイブリッド米種子の生産を優先すべきだと明記されている。

収穫祭には、種子関連会社11社が参加し、それぞれが開発したハイブリッド米の品種を展示した。

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