ダバオ市は市内の無農薬農家たちに対し、農作物を輸送する業者を探すよう求めている。ミンダナオ島の農家グループMasipag Mindanao代表であるGB Villocino氏は1月17日、地元紙のインタビューにて「農園は市の中心部からとても遠く、彼らが農作物を移送するのには何時間も要するうえ費用も莫大にかかってしまいます」と言及した。
農作物を市の公設市場やオーガニック市場に輸送するのに概算で片道600〜1000ペソかかるという。また同氏は「願わくばもし彼らが政府のインフラを持っていたり無農薬野菜の困り事を解消してくれる支援者がいれば、これらの費用を削減できるでしょう」と付け加えた。
フィリピンではエネルギー価格が上昇しており、一時期の高値は落ち着いてきたものの、現在のガソリン代は一リッターあたり65ペソ‐70ペソ(160‐170円)で推移しており、ダバオにおいてもジープニーやタクシーで初乗り料金がそれぞれ12ペソ、45ペソとそれぞれ2ペソと5ペソ値上げしている。
無農薬農法は、健康被害を出す恐れがある化学肥料や殺虫剤を使用しない、食物を育てるのに理想的な手法として市によって奨励されている。昨今、リザール公園で木曜日と金曜日に催されるオーガニック公設市場も再オープンしている。ダバオ市民の健康のため輸送業者や支援者が無事見つかることを願いたい。