フィリピンは、79カ国の15歳を対象とした2018年国際学習到達度調査(以下PISA)で、読解力において最下位となった。教育省は、2024年以内ににキャッチアップ・フライデープログラムを実施し、毎週金曜日を学習者の読書習慣を強化し、重要なスキルを高める時間に充てる予定だ。
フィリピン副大統領兼教育省長官のサラ・ドゥテルテ氏は、国際的な学力調査の結果が問題視されていることを受け、学習者に十分な読書時間を与え、読解力向上の効果を確認する時期に来ていると述べた。
2019年東南アジア初等学習指標によると、5年生のフィリピン人学習者の約27%は単語しか認識できず、高校に移行できる読解力を持つのはわずか10%である。また、2022年の世界銀行の報告によると、10歳のフィリピンの子ども10人のうち90%、つまり9人が簡単な文章を読むのに苦労している。この数字は2019年の70%から増加した。
サラ・ドゥテルテ副大統領は演説で、今年12月に発表されるPISA2022の結果で教育省が得点の向上を期待していないことを懸念していると強調した。同国がPISAに参加するのは2度目である。同長官は、改善を見るためには教育アプローチを革新する必要性を強調し、読書だけに1日を割くことが重要であると述べた。
2024年1月12日から、国内のすべての公立学校の幼稚園から12年生までのすべての学習者を対象に、金曜日を読書、健康、価値観、平和教育に充てる。キャッチアップ・フライデープログラムの公式方針は、年内に発表される予定である。それと共にサラ・ドゥテルテ副大統領は、フィリピンの子供たちを題材にした「Isang Kaibigan」という児童書を発表した。このプログラムの成果が結果として表れることを期待するばかりである。
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