2017年から建設が始まり、昨年からレクリエーション用に一部を開放していた16.9キロメートルのダバオ海岸道路プロジェクト。その第一区間が6月に開通することが決定された。これにより市南部の交通渋滞を解消することが期待されている。
これは、先日の第20回ダバオ市議会定例会において、公共事業道路省ダバオ地方支部(以下DPWH11)によって承認された。
ダバオ海岸道路プロジェクトのセグメントAは、バゴアプラヤからタイムズビーチまでの7.5キロメートルだ。DPWH11のJuby Cordon局長によると、そのうちの約400メートルのアスファルト道路及びTalomo-Matina Aplaya間の橋の手すりは5月末に完成する予定だという。この道路の開通により、マッカーサー・ハイウェイとダイバージョン・ロードの交通渋滞の緩和が見込まれている。
Cordon局長曰く、開通式は当初5月を目標にしていたが、DPWHのManuel Bonoan大臣がフェルディナンド・マルコス大統領(愛称:ボンボン)の出席確認を待っているため、スケジュールを6月に変更することを要請した。また、この式には、ロドリゴ・ドゥテルテ前大統領をはじめとする政府関係者らも招待されている。DPWHは、「道路が開通し、ダバオ市民が利用できるように」招待者の確認が済むのを待っている。
推定300億ペソもの費用を費やした海岸道路プロジェクトは、2017年に建設が開始されたが、パンデミックや海岸の権利取得で完成が遅れた。
道路は前述のセグメントA、タイムズビーチからロハス大通りまでのセグメントB(4.1キロメートル)、ロハス大通りからサンタアナ埠頭通りまでのセグメントC(2.1キロメートル)、サンタアナ埠頭通りからR.カスティーロのアルカンタラまでのセグメントD(3.2キロメートル)からなっている。
Cordon局長はこのプロジェクトに新たな予算がついたため、今年の後半にはもう1つセグメントが完成する予定だと語った。またDPWHは、セグメントAとBを繋ぐブカナ橋の40億ペソ規模のプロジェクトが、中国政府の支援によって今年12月から2025年までの間に建設されることを発表した。
昨年2月に一部区間が解放された際は、大勢の市民が訪れた沿岸道路。開通直後は同様に、新しいもの見たさに渋滞が発生する恐れがあるが、しばらくすれば落ち着くだろう。1日も早く道路が開通し、ダバオ市の渋滞が目標通り緩和されることを願う。