2022年6月10日(金)、フィリピン内務自治省(DILG)は9日(木)にセブ州知事グゥエン氏が発令した州内の公共の場所、オープンスペースにおけるマスク着用義務解除について、政府としては認められないとコメントした。セブ州知事と政府は新型コロナウィルス感染拡大防止策において度々衝突している。
内務自治省アニョ大臣は、管轄するフィリピン国家警察に対し、新型コロナウィルス省庁間タスクフォース(IATF)が定めるガイドラインを遵守し、公共の場所でのマスク着用義務を含む最低限の公衆衛生基準を守る必要性を強調し、特にセブ州での違反者は厳しく取り締まるよう命じた。
また同大臣は、セブ州知事グゥエン氏が発令した州内の公共の場所、換気の良いオープンスペースにおけるマスク着用義務解除については大統領が認めておらず、ドゥテルテ大統領によって承認されたIATFのガイドライン(マスク着用義務等)を遵守すべきであると述べている。
これを受け、フィリピン国家警察ではセブ州における最低限の公衆衛生基準違反者の扱いに関して、アニョ大臣(国)の命令に従うとコメントしている。セブ州知事は、新型コロナウィルス感染対策を巡って度々政府と対立しており、マクタン・セブ国際空港などでPCR検査の陰性証明提出義務を撤廃するとした時も政府と方針が異なり問題となった経緯がある。