ダバオ市の第一地区議員事務所は、スマートフォンやタブレットをオンライン学習に取り組む児童生徒に配布するために準備を進めている。コロナ禍の影響で、フィリピン国内では依然として教室での対面授業が再開されていない。
まだ配布までの道筋は遠いにも関わらず、3人の子をもつErlinda Gegremosaさんは既に感謝の意を示している。Gegremosさんは、「この知らせをずっと待っていました。私は子どもが3人いますが、使える携帯は1台だけ、しかも調子も悪くなってきています。私もこの配布の対象になればいいのですが」と語っている。オンライン授業が開始されて数ヶ月が経っているが、端末数だけでなく、その状態にも課題があることが伺える。
1月18日の記者会見にて、第1地区の下院議員であり、元ダバオ副市長のパオロ・ドゥテルテ氏は、オンライン学習を進める児童生徒に携帯やタブレットを確かに配布すると発表している。パウロ氏によると、最初に第1地区の54のバランガイに配布し、その後第2および第3地区にも配布する計画だという。
学習する権利は、どの子どもにも保証されているものだ。全員が教育にアクセスできるようにするため、同プロジェクトの実現が求められている。