【News】ダバオ市民、いまだパオロ前副市長を支持

ダバオ市役所

2017年12月に副市長を辞任した後も、ダバオ市民はいまだパオロ・ドゥテルテ前副市長を支持していることがわかった。ミンダナオ大学世論研究所(以下、UM-IPO)の調査によると、ダバオ市民の58%、もしくは1,200人のうち696人が前副市長をいまだ支持すると答えた。

パオロ・ドゥテルテ前副市長は、麻薬密売人との関係をめぐる疑惑や、自身の娘とのソーシャルメディア上で起こしたいさかいの責任を取って、昨年の12月25日に辞任した。

概して多くのダバオ市民は前副市長を支持しているが、一方で42%の人々は不支持である。「パオロ氏はすでに公の場に姿を現していないが、38%の政治的資本を維持している。しかしながら、彼自身がきちんと配慮をしなければ、この数字は変わることでしょう。彼がもといた場所に戻るには、よい組織と効果的な政治戦略が必要になるだろう」と、UM-IPOのDr. Adrian Tamayo氏は述べた。

また、パオロ前副市長の辞職に関して、34%が辞任を支持、54%が辞任は必要なかったと回答した。8%はどちらでもないと答え、4%からは回答を得られなかった。前副市長を支持すると答えた人の大半が、彼の住むDistrict1の住民だ(57%)。また彼はDistrict3よりDistrict2での方が支持されていることがわかった。そして女性(42%)とLGBT(8%)より、男性(50%)からの支持が多い。年代別にみると、30~39歳の年代から強い支持があり、所得クラスCからの支持も多い(42%)。所得クラスAとBからはわずか5%、所得クラスEからは8%となっている。

パオロ前副市長は、ダバオ市民の支持に感謝の意を示し、こう述べた。「ダバオ市のみなさん、私への変わらぬ支持に感謝します。皆さんのために働けたことは、私にとって名誉であり、たとえ政治に関わっていなくとも、可能な限りのベストな方法で、皆さんのために働くでしょう」。「私の決定に対して、皆さんのご辛抱とご理解のほどよろしくお願いします。とても難しい決断でしたが、私はそうするしかなかった」。

前副市長は、今回の調査の結果は、例え一個人でもダバオ市民にできることを継続していくという力になったという。また、引き続きダバオ市政府を支持していくよう市民に呼びかけ、「皆さんの揺るぎない支持は、私にとって本当に価値のあることです。私に勇気を与え、そして一個人として市政府とフィリピン政府両方の目標、計画やプロジェクトのために働き、支持をしていくための力になります」と話した。

調査は3つの選挙区の1,200人を対象に、1月31日から2月8日にかけて行われ、誤算の範囲は+/-3であるとのこと。