【News】相次ぐ発覚でダバオ国際空港での取り締まりを強化、偽造されたPCR検査証明の提出

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1月5日(火)、ダバオ市はダバオ国際空港に到着した乗客らが偽造されたPCR検査証明を当局に提出し、検疫義務を免れようとする行為が相次いで発覚していることを受け、逮捕後に保釈請求する金額を最大42,000ペソに引き上げて厳しく取り締まりをすると公表した。

ダバオ市警察によると、偽造されたPCR検査証明をダバオ国際空港到着時に提出し逮捕された乗客は5日の時点で22名にのぼるという。市ではこの事態を重く受け止め、取り締まり強化と保釈金の引き上げを行うと公表することで、乗客らによる相次ぐ偽造されたPCR検査証明の提出を抑え込みたい考えである。

ダバオ市によると、偽造されたPCR検査証明を提出して逮捕されたものは、改正刑法第172条の個人による改ざんと改ざんされた文書の使用、大統領令(EO)63-Bに関連する共和国法11332条の9項B、または記録の改ざんまたは故意に誤った情報の提供に違反しているとしている。

ダバオ国際空港では2020年7月から到着した乗客らがPCR検査の陰性証明書を提出することを義務付けている。検査の証明書を提出できない乗客らは空港到着時に無料で検査を受けることが可能であるが、結果が判明するまでは市が用意した施設に移送され待機しなければならない。

サラ・ドゥテルテ市長は乗客らの違反行為に対して、ダバオ市が無料で検査を提供しているにも関わらず、偽の陰性証明書を提出することは無意味であると繰り返しコメントしている。また、ダバオ市観光事務所所長は、一連の違反行為について、意図的に偽の陰性証明書を提出して空港外にでることは、詐欺行為も疑われると述べている。

これら一連の事件に対してダバオ市議のアコスタ氏は、偽の陰性証明書を提出したものに対して罰金を課す条例を制定することをダバオ市議会に進言している。また、市がダバオ国際空港に到着した乗客らに対して無料で検査を実施していることを多くの人に知ってもらう必要があると情報の周知と改善を呼び掛けている。