フィリピンの地方では液体の日用品を購入する際に、使用済みのペットボトルやワインボトルを再利用し補充すること習慣となっていた時代があった。しかし現在では、シャンプーや液体石鹸などは個包装され販売されている。1パックごとに使い捨てられるため便利であり、かつ低価格であることが理由だ。
だが、包装にはプラスチックが使われている。環境保護への関心が高まるにつれ、人々はプラスチックごみによる環境汚染を危惧し、個包装された製品の購入を控える人も増えてきた。
空ボトルの洗浄を請け負うEcos Refillery Davaoの社長Castillo氏によると、フィリピンの裕福ではない人々は、手頃な価格である個包装の日用品しか購入できないため、プラスチックごみを多く排出する傾向があるとのことだ。空きボトルの再利用は、プラスチックごみの排出を減らす方法の1つだ。
現在Castillo氏の会社では、環境を考慮した材料でつくられた洗濯洗剤と柔軟剤の製造・販売も行っている。今後はダバオ市内のクリーニング店へ供給することも検討しているとのことだ。
Castillo氏は家族が保有する土地で、洗剤など詰め替え用液体のみを販売する日用品店をオープンする計画がある。「人々は詰め替えというアイデアにまだまだ熱心ではありませんが、プラスチックを減らすことが大切であることに気付いています。」と氏は語った。
フィリピンの街中では、いたるところに個包装のプラスチックごみが散乱しており、街の景観を乱している。また、多くの海洋生物がプラスチックごみを接種し、死亡していることは、日本でもたびたびニュースになっている。持続可能な方法で、環境を保護していくことが求められている。
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