ミンダナオ開発庁(以下MinDA)によると、ベルギーはミンダナオ地方での投資機会の拡大を模索している。特に農業、再生可能エネルギー、海事産業が対象である。フィリピンとベルギーは現在、外交関係樹立80周年を迎えている。
フィリピン南部への欧州投資誘致に向けた協力の可能性を探るため、MinDAの関係者は2026年3月10日、ダバオ市でヴラディスラヴァ・イオルダノヴァ氏と会談した。
MinDA長官のレオ・テレソ・マグノ氏は、ベルギーが同地方のカカオおよびコーヒー産業への支援に強い関心を示したと述べた。バナナなど主要農産物についても、バリューチェーンの強化や国際市場との連携が検討されているという。
マグノ氏は「ミンダナオ地方の強みは農家と生産者にある」と語り、カカオやコーヒー産業を世界市場に結びつけることで、地域社会を活性化できると述べた。これにより、国の「食料供給基地」としての役割を維持できるとの考えを示した。
協議では農業のほか、再生可能エネルギー事業への参画も議題となった。ミンダナオ地方における持続可能な電力インフラ整備が期待されている。
ベルギーの関心は、欧州連合(EU)が進める「グリーントランジション」の取り組みと一致しており、クリーンで持続可能なエネルギーシステムへの投資を促進するものだ。
さらに、海事産業への投資やインフラ開発も協力の可能性が高い分野として特定された。ミンダナオ地方が地域の主要貿易ルート上の戦略的拠点にあることが背景にある。
MinDAは、地方全域で治安が改善し、統治の連携が強化された点も強調した。これらが海外投資家にとっての地域の魅力を高めているという。
マグノ氏は「治安が安定した今、雇用を創出し、包摂的な成長を維持する投資を呼び込むことが焦点だ」と述べ、ベルギーの関心を受け、ミンダナオ地方が、国際投資と経済成長の戦略的ゲートウェイとして位置づけられるだろうと付け加えた。






