【News】ダバオ・サマル橋プロジェクト、進捗順調も資金不足で2030年完成へ遅延の可能性

サマル島
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ダバオ地方プロジェクト監視委員会(以下RPMC:Regional Project Monitoring Committee–Davao Region)は、「サマル島–ダバオ市連結橋(以下SIDC、通称・ダブサム橋:DavSam Bridge)」について、資金不足により完成が遅れる可能性があると明らかにした。

完成時期は、最長で2030年9月まで延びる見通しである。

同委員会は、2026年4月7日から8日にかけて、ダバオ市およびダバオ・デル・ノルテ州の主要インフラ事業について現地調査を実施した。

その結果、SIDCプロジェクトでは資金確保が課題となっており、2026年5月30日までに十分な予算が確保できなければ、工事が一時停止する可能性があると報告した。

RPMCは「資金不足や用地取得の遅れは事業の完成を遅らせる主要因となり、期待される経済効果や社会的利益にも影響を及ぼす恐れがある」と指摘している。

一方で工事自体は進捗しており、2026年3月25日時点の進捗率は55.97%と、当初目標の52.96%を上回っている。

すでに基礎となる杭工事は完了しており、現在は橋脚および基礎構造の建設が両岸で進められている。また、航路確保のための橋梁および海上部の工事も継続中である。

公共事業道路省(DPWH)は当初、完成時期を2027年8月としていたが、これを2028年9月へ延期している。ただし、資金不足が続く場合には、さらに2030年まで遅れる可能性があるとしている。

2026年だけでも約46億9,000万ペソの予算が必要とされており、予算不足が発生すれば工事停止のリスクが現実味を帯びる。

この橋は全長4.76キロの無料4車線道路で、ダバオ市R.カスティリオ通りとサマル島の環状道路を結ぶ計画である。

主橋梁部分は長さ275メートルで、航行船舶の通過を可能にするための橋下の航路空間は47m確保されている。さらに、高さ73メートルの主塔を有する海上区間(約1.62キロ)も含まれている。また周辺には環状交差点、ランプ部、アプローチ道路も含まれる。

完成すれば、現在30〜50分かかるダバオ市とサマル島間の移動時間が、約5分に短縮され、物流や観光の活性化が期待されている。

一方で本プロジェクトは環境面でも議論を呼んでおり、最高裁判所は2024年7月に環境保護に関する命令を発出し、関係機関に対応を求めた。

また工事の一時停止を求める申請も出されたが、2025年6月に控訴裁判所がこれを却下している。

課題は残るものの、ダバオとサマル島を結ぶ本大型インフラは、地域の将来を左右する重要プロジェクトとして今後の進展が注目されている。

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