【News】ダバオ発、環境配慮の「ラボ・ダイヤ」で挑む新時代ジュエリー:環境配慮と手頃さで市場に変革

映画史に残る象徴的なシーンの一つで、マリリン・モンローは「ダイヤモンドは女性の親友」と語った。しかし、宝石の採掘が土地の劣化や生態系の破壊、水質汚染を伴うと知れば、その認識も変わってくる。

そうした中、ダバオ発の企業が、従来の採掘に代わる新たな選択肢を提示している。環境負荷を抑えながら、同等の輝きと品質を実現するという。

「Pristine Paradigm(プリスティン・パラダイム)」の創業者であるカトリアナ・バトゥ氏は、祖母の影響で宝石に興味を持ったと語る。しかし、採掘によって生産される宝石は環境負荷が大きく、多くの場合高価でもある。

「天然宝石に代わる、より持続可能な選択肢です。環境に優しく、価格面でも手が届きやすいのが特徴です。ダイヤモンドは本来、地中で形成されますが、ラボグロウン・ダイヤモンド(人工ダイヤモンド)は同様の条件を再現し、炭素に高圧・高温を加えて生成されます。そのため、二酸化炭素排出量は大幅に低くなります」とバトゥ氏は語る。

必要な資金を確保した後、彼女は勤務していた会社を退職し、パートナーのジュニ・ロラン氏とともに同社を設立。ラボグロウン・ダイヤモンドは自社で製造せずインドから調達し、ダバオとマニラでジュエリーとして加工している。

社名については、頭韻を踏んだ印象的な名称を意識し、「Pristine(純粋な)」と「Paradigm(価値観の転換)」を組み合わせ、新しいジュエリーのあり方を象徴しているという。

ラボグロウンと天然ダイヤの違い

天然ダイヤモンドは地中深くで高温・高圧の条件下により形成される。一方、その採掘には森林破壊や水質汚染、温室効果ガス排出など深刻な環境負荷が伴う。

これに対し、ラボ・グロウンダイヤモンドは同様の環境を人工的に再現して生成される。物理・化学・光学的性質はいずれも天然ダイヤモンドと同一で、どちらも炭素からできており、肉眼では区別できない。

さらに、採掘を伴わないため価格は比較的手頃で、環境負荷や倫理的リスクも低いとされる。

ラボ・グロウンダイヤモンドは管理された環境で生産されるため、倫理的な出所を確認できる点も特徴だ。これらは紛争と無関係で、人権侵害や劣悪な労働環境、戦争資金への関与といった、従来のダイヤモンド採掘に伴う問題とも結びついていない。

サステナビリティへの取り組み

同社の取り組みはジュエリーにとどまらず、包装には植物由来素材や生分解性資材を採用し、リサイクル団体と連携して廃棄物削減を進めている。

また、フィリピンイーグル財団と協力し、「Planting Hope, One Ring at a Time(指輪一つひとつに希望を込めて)」プログラムを通じて、売上の一部を国鳥フィリピンワシの生息地再生に向けた植林活動に充てている。

ブランドと成長

同社はラボ・グロウン宝石専門ブランドとして事業を展開しており、天然石と併売する一般的な店舗とは一線を画している。SNSを通じて約20万人のフォロワーを獲得し、特にカナダ、米国、オーストラリアに住む海外フィリピン人労働者(OFWs:Overseas Filipino Workers)からの需要が高い。国内ではマニラ首都圏、セブ、ダバオ市が主な市場となっている。

原点と転機

バトゥ氏は、幼い頃から起業家精神を持っていたという。当初は収益を得ることを目的としていたが、ダバオ市で参加した竹の栽培研修をきっかけに、その価値観は大きく変わった。

このプログラムでは竹の栽培だけでなく、有機農業や持続可能な農業を実践する人々と出会い、大きな影響を受けたという。

現在は本業に加え、ダバオ・オリエンタル州サン・イシドロの農地管理にも携わり、有機農法の導入などに取り組んでいる。

持続可能性への強い思いから、「Mutya ng Dabaw 2024(ムティア・ン・ダバオ:ダバオ市の代表的な美の祭典)」に挑戦した他、「Pag-asa ng Dabaw 2025(パグアサ・ン・ダバオ)」では観光ビデオ部門で最優秀賞を受賞するなど、ダバオの自然や文化を発信する表現力が高く評価されている。

【特集】格安なのに高クオリティ!さらにキレイになれる、ダバオの美容・オシャレを堪能!

【買う】ダバオで少しラグジュアリーなお買い物をするならココ、アブリーザ!

【News】ダバオの情報ポータルサイト「ダバオッチ」でサポーター募集開始!

c94f801b2b7c09c2a0f879e7150e1347-300x131.png

ビザ・レンタカー・通訳・翻訳なら | ダバオの日系旅行会社