ダバオ市経済事業部(以下CEE)は、2025年10月25日、翌週に控えた11月1日の「諸聖人の日(All Saints’ Day)」および11月2日の「死者の日(All Souls’ Day)」に向けた準備が9割完了したと発表した。
CEEの管理担当官ノヴェル・パラガス氏によると、当局が管轄する各墓地では清掃や整備がすでに行われ、亡くなった家族を弔う市民が快適かつ安全に訪問できるよう準備を整えているという。
市内の公営墓地には、移動式トイレ18基のほか、車いすや安全・警備担当者および救急隊員用の仮設テントも設置された。
さらにCEEは、市民に墓地内のルールや持ち込み禁止物について注意を促す情報キャンペーンを強化している。
パラガス氏は、11月1日と2日は混雑が予想されるため、早めの訪問を呼びかけた。
現在、CEEの管理下には10か所の公営墓地があり、市が管轄している私営墓地は約14か所に上る。
新設のタガクパン墓地(Tagakpan Cemetery)はまだ利用可能な区間がある一方、ワイヤーレス墓地(Wireless Cemetery)はほぼ埋まっている状態にある。
また、ムスリム墓地(Muslim Cemetery)については、現時点ではまだ運用が開始されていないという。
ダバオ市政府は、10月30日から11月3日までの「死者の日」の行事を、平穏かつ秩序あるものにするため、公式の「2025年版 カラグ・カラグ(Kalag-Kalag:フィリピンのお盆)ガイドライン」を事前に公表した。
10月17日に発表された市の案内によると、墓地の開門時間は午前6時から午後8時まで。
公営墓地では宿泊は禁止されているが、私営墓地では管理者の判断により許可される場合もある。
交通渋滞を緩和するため、ダバオ市運輸交通管理局(CTTMO)は、歩行者に対して「入口1か所」の導線を、車両に対して「入口1か所・出口1か所」の運用を実施する予定だ。
運転者には、指定ルートの通行と駐車エリアの遵守が求められる。
ダバオ市は来訪者に対し、「持ち帰り清掃(Claygo:Clean As You Go)」の徹底を呼びかけており、ゴミの適切な処理や警備員への協力を求めている。
墓地の入り口付近には、医療用テントも設置され、緊急対応に備える。
当局はさらに、ドローン、銃器、バックパック、ジャケット、アルコール飲料、刃物類の持ち込みや、大音量の音楽の再生、賭博を禁止している。
露店や移動販売者などの設置も、墓地の入口や横断歩道付近では認められない。
また、立ち入りを目的としない者や、ごみ拾いなどの徘徊者も入場を禁じるとしている。







