交通管理局(City Transport and Traffic Management Office 以下CTTMO)は、ダバオ市の露天商に対し、11月1の諸聖人の日と同月2日の死者の日に、歩道を占拠しないよう注意を促している。
諸聖人の日と死者の日とはカトリック教会の定める祝日である。フィリピンでは休日であり、死者を弔うため多くの市民が墓地に訪れる。日本のお盆の雰囲気とは異なり、墓地で飲食するほか、大通りには露店が立ち並び、街全体が賑わう。
ダバオ市では、露店を出店する際、歩道の3分の1までの使用が条例で許可されている。CTTMOのJoel Santos氏は、混雑が予想される期間中、ダバオ市の全ての墓地を監視する予定であるとした。
CTTMOは今年の9月より、歩道をふさぐ障害物の撤去と解体を行ってきた。Santos氏は、今後も解体、撤去作業を続けていくが、祝日期間中に障害物の没収を行う予定はないとし、露天商の条例への自主的な順守を求めると述べた。
CTTMOは今回の祝日に限らず、混雑しやすい場所に職員を配置し、渋滞の解消に力を注いでいる。 祝日であるからこそ、市民ののモラルが試されると言えるだろう。