
ダバオ市の観光当局は、特に日本や韓国など東アジア諸国からの外国人観光客誘致を強化するため、ゴルフツーリズムの可能性を模索している。
ダバオMICE(会議・報奨旅行・国際会議・展示会)推進委員会共同議長のジーン・バンガヤン氏は、「私たちは日本でゴルフ観光をPRしています。日本人はゴルフを非常に好む傾向があり、実際には日本人だけでなく韓国人も同様です。彼らはまさにそうした体験を求めています」と述べた。
MICEは、ダバオ市を主要な誘致先として発展させることを目的とした、多分野連携型の組織である。
スポーツツーリズム、特にゴルフはMICEプログラムの有力な付加価値要素と位置づけられており、参加者の誘致や交流促進、滞在期間の延長、さらには関連産業の活性化に寄与すると期待されている。
「日本や韓国でゴルフをプレーするのは非常に高額ですが、ここには美しいゴルフコースが揃っています。」とバンガヤン氏は語り、日本および韓国での観光プロモーションにゴルフツーリズムをパッケージの一部として組み込んでいるという。
ダバオ向けのゴルフパッケージに対する関心も寄せられており、現在フィリピン観光省(以下DOT)と連携して対応を進めていると付け加えた。
DOTダバオ地方局のタニヤ・ラバット・タン局長によると、ダバオ市にはゴルフ愛好者向けのゴルフ場が3か所あるという。
タン局長は、「ダバオ市には18ホールのゴルフ場が3か所あり、ダバオ・オリエンタル州マティ市には9ホールのゴルフ場もあります。ゴルフには大きな市場があり、この分野には大きな可能性があります」と話した。
ダバオ市内の3つのゴルフ場は、バゴ・アプラヤにある「アポ・ゴルフ&カントリークラブ」、カタルナン・ペケーニョの「サウス・パシフィック・ゴルフクラブ」、マンドゥグに位置する「ランチョ・パロス・ベルデス」である。マティ市ダヒカンには9ホールの「ドン・パコ・ロカモラ・ゴルフ&カントリークラブ」がある。
タン局長によると、ダバオでのゴルフツアーパッケージを準備しているツアーオペレーターもいるとし、「これらのパッケージは国際市場向けだけでなく国内市場向けにも提供される予定です」と付け加えた。
フィリピン・ゴルフ体験
昨年8月29日、DOTはパンパンガ州クラークにて「フィリピン・ゴルフ・エクスペリエンス(以下GolfEx)」プログラムを立ち上げた。GolfExは、ゴルフツーリズムを国家観光政策に統合し、フィリピンを一流のゴルフ観光地として世界にアピールすることを目的としている。
クリスティナ・ガルシア・フラスコ観光長官は、GolfExの発表式において、「フィリピンは美しい自然景観、多様な文化、温かいおもてなしに加え、100以上の世界クラスのゴルフコースを擁しており、世界的にもトップクラスのゴルフ観光地としての条件をすべて備えていることを、私たちは以前から認識していました」と語った。