【News】サラ・ドゥテルテ副大統領、「流血」発言を釈明ー弾劾裁判への備えは万全

サラ・ドゥテルテ市長

サラ・ドゥテルテ副大統領は、自身の弾劾裁判に関連して発言した「流血(bloodbath)」という表現が、自らの血を指していたものであると釈明した。

「もしこれが迫害であるなら、それは私に対する”磔刑”のようなものです。そして、磔刑には血が伴います。だから“流血”になるのです。私自身の“流血”です。私の発言の文脈を理解しようとしない人が多いことに、ただ悲しみを感じます」と、サラ氏は2025年5月31日、オランダ・ハーグのレーガン=ゴルバチョフ公園で行われたメディアインタビューで語った。

サラ氏が「流血」に備えていると発言したのは、2025年5月17日にダバオ市のカルメル会修道院で行われた感謝ミサの後が初めてである。

サラ氏は、弾劾裁判における被告としての自身の権利を守るため、弁護団が最善を尽くすと述べた。また、すべての申し立てや告発に丁寧に対応する方針であり、2023年から裁判に備えて準備を進めてきたことを明らかにした。

さらに、公正な裁判は期待しておらず、予算審議の場で証拠を得ようとする試みがあったことを指摘した。

証拠が見つからなかった後、政権側は「立法目的の調査」という名目で機密費の問題を取り上げ、副大統領府(以下OVP)だけがこの件について説明を求められたと強調した。

サラ氏は、OVPの職員が調査中に脅迫を受けたと主張し、これを「嫌がらせ」にあたると述べた。その調査でも決定的な証拠は得られなかったにもかかわらず、正当な手続きを経ずに3件の弾劾条項が提出されたと訴えた。

また、数時間のうちに下院議員300人分の署名が集められたとされる報道についても疑問を呈し、「下院議員たちは本当に弾劾条項を読んだ上で署名したのか、その点を私たちは問いたい」と語った。

先に、元上院議員のレイラ・デ・リマ氏は、サラ・ドゥテルテ副大統領に対する弾劾裁判が、訴追側に不利な状況を理由に実施されなかった場合、それは司法制度への裏切りだと述べた。

これに対し、サラ氏は、弾劾裁判が実際に行われるかどうかは分からないものの、いかなる結果にも対応できるよう弁護団に準備を指示しており、弾劾条項に関する判断は上院に委ねると述べた。

なお、サラ氏の弾劾は、機密費の不正使用疑惑や高官への脅迫を主な内容とする第4の弾劾訴追が、下院の215人の議員によって提出・認証され、議会で承認されたものである。

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