ダバオ地方の移民労働省(以下DMW-Davao)は、人身取引や違法な求人活動に関与するソーシャルメディアアカウントを標的とし、これらの違法行為に対抗する取り組みを強化している。
2024年9月3日、NCCC VPで開催された「新しいフィリピンのための座談会」イベントで、地域局長のアンジェラ・リブラド=トリニダード氏は、2022年に全国レベルで違法なリクルートや人身取引に関与する22,000件のFacebookアカウントと7,000件のTikTokアカウントが削除されたことを共有した。
トリニダード氏は多くのアカウントが削除されたが、多くの違法の斡旋業者がソーシャルメディアを使用しており、ますます手口が巧妙になってきていると述べた。 この他にも、正規の機関を装って違法な活動を行っている職業訓練所や語学学校も閉鎖されている。トリニダード氏によると、通報者の安全のために具体的な詳細は公表できないが、同局はこれらのセンターを監視し、地域レベルでいくつかの施設に対して訴訟を提起しているとのことだ。
違法なソーシャルメディアアカウントの削除に加え、DMWダバオは合法的な移住プロセスを労働者に指導するため、出国前および就職前のオリエンテーションセミナーを通じて対策にも注力しているという。 また、怪しい仲介業者や求人活動を通報し、同局がその合法性を評価できるようにすることを一般市民に呼びかけた。違法なリクルート活動の被害者には、DMWが現金支援を提供し、法的プロセスの間、生活を維持できるよう支援している。
2024年6月現在、DMWの報告によると、ダバオ地方からの海外フィリピン労働者(以下OFW)の大半はダバオデルスル出身(6,482人)、次いでダバオデルノルテ(2,405人)、ダバオデオロ(986人)、ダバオオリエンタル(774人)、ダバオオクシデンタル(161人)となっている。 また、OFWの主な職業は、家庭内サービス労働者(1,084人)、教師(256人)、清掃員(108人)、看護師(70人)、工場労働者(39人)だ。主要な派遣先は、アラブ首長国連邦(709人)、サウジアラビア(624人)、クウェート(407人)、タイ(246人)、カタール(227人)となっている。国民の約10%が出稼ぎに行くという「海外出稼ぎ大国フィリピン」、公正な手口で就職活動ができるように政府は彼らを支援し続ける必要がある。
【News】ダバオの麻薬をゼロに!50人の学生リーダーが市の麻薬撲滅トレーニングに参加
【News】麻薬取締局、オンライン販売のクリスマス用焼き菓子への薬物混入を警戒
【News】ダバオの情報ポータルサイト「ダバオッチ」でサポーター募集開始!