ダバオ市の獣医局(以下CVO)は、サマール州ビラレアル町から採取されたサンプルが麻痺性貝毒(以下PSP)陽性と判定されたことを受け、ダバオ市民に対して緑色ムール貝(タホン)の摂取を控えるよう警告を発表した。PSPは生命を脅かす危険なものである。
CVOはこれらのムール貝が摂取に適さないことを強調し、フィリピン水産資源局(以下BFAR)と協力して状況を厳重に監視しているとした。BFARダバオ局が発行した2024年第22号の最新貝類公報(2024年8月30日発行)によると、サンボアンガ・デル・スル州のドゥマンキラス湾、北スリガオ州のサン・ベニート、サマール州の複数の場所、東サマール州のマタリナオ湾、レイテ州のカリガラ湾、サンボアンガ・シブガイ州のトゥンガワン、そしてパラワン州のプエルト・プリンセサ湾で採取された貝類が依然として麻痺性貝毒(PSP)や有毒赤潮の基準を超える陽性反応を示していると報告されている。
CVOはこれらの地域から貝類を採取、販売、購入、または摂取することを控えるよう市民に呼びかけている。しかし、魚、イカ、エビ、カニは新鮮で、十分に洗浄し、内臓や腸、えらを除去した後であれば、摂取が安全であるとされている。アドバイザリーでは、レイテ州タクロバン市のカンカバト湾とサマール州ビラレアル湾は現在、有毒赤潮から解放されたことも記載されている。
国立衛生研究所によると、PSPはサキシトキシンで汚染された貝類を摂取することで発生する食中毒だ。 BFARダバオ局は、PSPに汚染された貝類を摂取した場合は直ちに吐き出し、最寄りの病院で医療処置を受けることを推奨している。
彼らは、調理や酢を使用しても毒素が消えることはなく、むしろ酸性度によりその効果が強まる可能性があると警告している。 PSPの症状には、顔のしびれ、嘔吐、手足の麻痺、浮遊感、言語および嚥下困難が含まれ、これらの症状は、汚染された貝類を摂取してから通常12時間以内に現れるそうだ。現在貝類には気を付けたほうが良さそうである。
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