【特集】フィリピン初!ダバオでブドウを摘んで、踏んで、ワインを飲む。夢のような収穫祭に潜入!

こんにちは!ダバオッチのゆいです。

「フィリピン・ダバオで本格的なワインが造られている」と聞いたら、皆さんは驚くでしょうか?

南国の太陽が降り注ぐダバオ市タクナン。ここに、家族の情熱と夢が詰まった広大なブドウ園「Taglucop Estate Vineyard & Winery」があります。かつては「フィリピンでワイン造りなんて無理だ」と言われたこの地で、今、世界基準のワインが産声を上げています。

2026年3月、この場所でフィリピン史上初ともいえる歴史的なイベント「1st Harvest Festival 2026」が開催されました。

自分でブドウを摘み取る収穫体験から、ヨーロッパ伝統の「足踏み」儀式、そして夕暮れのブドウ園で楽しむ至福のシュラスコディナーまで。今回は、ダバオの新しい観光名所として注目を集めるワイナリーの全貌と、五感で楽しむ収穫祭の様子をライブ感たっぷりにお届けします!

驚きの新名所!ダバオの情熱が生んだ本格ワイナリー

ブドウ園 ワイン 収穫祭
Taglucopブドウ園入口

「ダバオで本格的なワインが造られている」と聞いたら、皆さんは驚くでしょうか? 今回お邪魔した「Taglucop Estate Vineyard & Winery」は、ダバオ市タクナン(Tacunan)にある、家族経営の情熱あふれるワイナリーです。

実はここ、ただのブドウ園ではないんです。
きっかけは2016年、オーナーの夫婦が趣味で始めたブドウ栽培でした。

旅行会社を経営していたご夫妻は、仕事で世界中のワイナリーを巡るなかで、あることに気づきます。「どこの国のブドウ園にも、たくさんのフィリピン人が観光に来ている。それなら、自分たちの街ダバオにブドウ園を作れば、みんなわざわざ海外まで行かなくて済むんじゃないか?」

そんな素敵な思いつきから始まった挑戦は、今や4ヘクタールの広大なブドウ園へと成長しました。

ブドウ園 ワイン 収穫祭
4ヘクタールのブドウ園

「フィリピンのブドウって美味しいの?」と思うかもしれませんが、ご安心を!

一家の長男は、ワインの名産地として知られるオーストラリアの大学で「ブドウ栽培学」と「醸造学」を修めた、まさにワイン造りのスペシャリスト。

ブドウ園 ワイン 収穫祭
大きな身をつけたブドウの房

園内では、モルドバやシラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨン、マスカットといった世界的に有名な品種が大切に育てられています。2018年から少しずつ醸造を始め、現在タクナンの地下セラーには、なんと約1万本分ものワインが樽の中で静かに眠りながら、飲み頃の時を待っているんです。

「世界に誇れるフィリピン産のワインを」という家族の夢が詰まったこの場所。今回の収穫祭は、そんな彼らの情熱が形になった、歴史的な一歩でもあるんです。

フィリピン初の歴史的一歩!「ブドウ収穫祭」がついに開催

ブドウ園 ワイン 収穫祭
収穫祭イベント

そんな情熱あふれるTaglucop Estateで、2026年3月15日、待ちに待った特別なイベントが開催されました。

その名も「1st Harvest Festival 2026 — Wine & Churrasco Night」

フィリピンでブドウの収穫祭が開かれるのはなんとフィリピン初だそう。

今回のテーマは “From Vine to Wine”(ブドウの木からワインへ)。ただワインを飲むだけでなく、ブドウが実っている姿を見て、自分の手で収穫し、それがどうやってワインになっていくのかを五感で体験できる、まさに「ワインの物語」を丸ごと楽しむ1日です。

イベントの目玉は、なんといっても自分の手でブドウを摘み取る「収穫体験」、そして昔ながらのワイン造りを再現した「ブドウの足踏み」!さらに、夕暮れ時からは本格的なブラジル式BBQ「シュラスコ」が振る舞われ、生演奏の音楽とともに、収穫の喜びをみんなで分かち合うという、なんとも贅沢な内容。

「ここは本当にダバオ?」と一瞬疑ってしまうような、海外の映画に出てくるようなロマンチックな光景が、今まさに目の前に広がろうとしています!

ダバオ産ワインを飲み比べ!個性が光る選りすぐりの4種

ブドウ園 ワイン 収穫祭
ダバオ産ワイン4種類

園内に併設されたワイナリーでは、現在6種類のワインが醸造されています。今回のイベントでは、その中から選りすぐりの4種類が提供されました。

  • Davao Noir(ダバオ・ノアール)

しっとりとした口当たりと、口の中に広がる強い酸味が特徴の赤ワインです。オーナーのおすすめは「アドボ」との組み合わせ。今後はフィリピン料理との本格的なペアリングも考案していく予定だそうです。

  • Muscat(モスカート)

フルーティーで甘い香りが際立つ白ワイン。ジュースのように軽い口当たりで、フレッシュな甘みを強く感じられます。

  • Strawberry ICE WINE(ストロベリー・アイスワイン)

ブキドノン州キタオタオにある自社イチゴ農園の果実を使用した珍しい一本。ワイン特有の深みのある香りと、飲んだ瞬間に広がるほのかな酸味、そして強い甘みが調和した非常に飲みやすい白ワインです。

  • SHIRAZ-PINOY NOIR(シラーズ・ピノイ・ノアール)

フルーティーさが前面に出ており、ブドウの甘みと酸味、そして心地よい軽微な苦みが後味として残る赤ワインです。

ブドウ園 ワイン 収穫祭
豪華なワインのお供たち

ワインのお供として、ハムやソーセージ、チーズ、そして焼き立てのピザまでもがずらりと並びます。ブドウ園には本格的な窯を併設した調理室があり、そこから提供される料理はどれも絶品。メインのシュラスコが登場する頃には、すでにお腹が満たされてしまいそうなほどの充実ぶりでした。

日曜日の夕方、ゆっくりと陽が沈むダバオのブドウ園で、美味しいワインと食事に浸る。まさに至福の時間と呼ぶにふさわしいひとときです。

大人から子供まで熱中!笑顔あふれるブドウ収穫体験

ブドウ園 ワイン 収穫祭
収穫量を競って会場は大盛り上がり

イベントでは、参加者がいくつかのグループに分かれてブドウ狩りを行いました。たわわに実ったブドウを心待ちにしていた参加者たちは、次々と手際よく収穫を進めていきます。

収穫の後は、グループごとにブドウの重量を測定して競い合いました。カゴから溢れんばかりのブドウが次々と運ばれ、優勝したチームの収穫量はなんと約23キロを記録。

今回のイベントには家族連れの参加者が多く、大人から子供までが初めて目にするブドウ園で、実際に自分たちの手で収穫を行うという貴重な体験に、会場のあちこちで笑顔が溢れていました。

伝統の「足踏み」に挑戦!五感で楽しむ本場のワイン造り

ブドウ園 ワイン 収穫祭
かなり強烈な絵面です(笑)

今回のイベントの目玉は、ヨーロッパの伝統的なワイン造りを再現した「ブドウの足踏み体験」です。参加者たちは念入りに足を洗い、大きな桶に入れられた収穫したてのブドウを自分たちの足で潰していきます。

ワインを単に味わうだけでなく、収穫から醸造に至るプロセスを身体全体で体験できる機会は非常に貴重です。会場では、参加者たちがペアになってダンスを踊るようにリズムよく足踏みを楽しみ、初めての感触に歓声が上がるなど、大きな盛り上がりを見せました。

絶品シュラスコと生演奏!ライトアップされた極上の夜

ブドウ園 ワイン 収穫祭
メインディッシュのシュラスコ

夕暮れ時を迎えると、ブドウ園はライトアップされ、昼間とは一変して幻想的な雰囲気に包まれます。会場にはシュラスコの香ばしい匂いが立ち込め、豪華な生演奏が流れるラグジュアリーな夜が始まりました。

参加者たちは、心地よい夜風を浴びながら、出来立ての料理とワインを堪能。ライトアップされた美しい農園の景色とともに、ゆっくりと流れる贅沢な時間を楽しんでいました。

ブドウ園 ワイン 収穫祭
ドローン撮影:夜のブドウ園

オーナー秘話:厳しい環境を乗り越え「世界基準」を再現

ーダバオでのブドウ栽培における困難について教えてください。

ブドウ園 ワイン 収穫祭
枯れて萎んだブドウの葉と実

一番の課題は、ダバオ特有の気候、特に「湿気」でした。ブドウの葉や実が湿気に耐えられず、萎れたり枯れたりしてしまう失敗を何度も経験し、非常に苦労しました。しかし、現在は適切な栽培手法を習得しており、今後はさらに栽培面積を広げていく段階にあります。今後は日本の有名なブランドである、甲州葡萄の栽培にも挑戦したいと考えています。

ーダバオ産ブドウまたワインの品質と独自性について教えてください。

味については、海外の輸入品と大きな違いはありません。

これほど環境が異なる場所で、輸入品と同等の品質を再現できたことに大きな意味があると考えています。

フィリピンは7,000以上の島々からなり、活火山も多く、気候だけでなく地理的条件も従来のブドウ産地とは全く異なります。さらに、当農園の土壌は重い粘土質であり、ブドウ栽培に適した一般的な土壌とも大きく異なります。このような厳しい環境下で、世界基準の味を実現できたことは、私たちの大きな自信に繋がっています。

またワインに関しては、水が大きく異なるため私たちのワインの独自性はワインを口にした瞬間に感じる新鮮さ(freshness)と酸味に自信を持っています。

ー今後の展望とビジョンについて教えてください

ブドウ園 ワイン 収穫祭
ブドウ園全体像

私たちのワインは、スーパーマーケットで輸入品と並んで売られるような存在にはしたくないと考えています。実際にこの場所へ足を運び、ストーリーを含めて体験していただきたいからです。ダバオにブドウ園があり、そこで地元のワインが造られていることを、まだ多くの人が知りません。

今後はブドウ園をさらに拡張し、レストランや宿泊施設を常設することで、いつでも誰もが訪れられる場所にしたいと考えています。現在、ワインの歴史やTaglucop Estateの歩みを展示する「ワインミュージアム」も建設中です。

今回の「収穫祭」のようなイベントを定期的に開催し、ダバオ産のブドウから作られたワインを現地で味わうという貴重な体験を、より多くの方に届けていきたいです。

まとめ:ダバオ観光の未来を変える、唯一無二の体験を

「フィリピンで本格的なワイン造り」という、一見不可能にも思える挑戦を形にしたTaglucop Estate。今回の収穫祭は、単なるイベントの成功以上に、ダバオという土地が持つ新たな可能性を証明する歴史的な一日となりました。

豊かな自然、過酷な環境を乗り越えた技術、そして「地元ダバオで最高の体験を」と願う家族の想い。ここで注がれる一杯のワインには、そのすべてが凝縮されています。

現在建設中のミュージアムや宿泊施設が完成すれば、ここはダバオの新しい観光の目玉として、さらに多くの人々を魅了することでしょう。皆さんもぜひ、タクナンの地で「ダバオ産の新鮮な一杯」を味わってみてください。そこには、まだ誰も知らないダバオの新しい物語が広がっています。

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