安全空間法 は、2019 年 4 月に法律として制定された。これはオンラインまたは物理的空間におけるセクハラに対する保護を強化するために、ロドリゴ・ドゥテルテ元大統領によって署名された。
条例に違反するセクハラの形態は様々であり、その中には、不快なジョークや性的なほのめかし、攻撃的な手や体のジェスチャーなどがある。 フィリピン国家警察犯罪事件報告・分析システム のデータによると、 フィリピン全体で2022 年の安全空間法違反件数は 2023 年に大幅に増加し、2023 年 1月1日から11月15日の間だけで632 件も確認されている。
しかし、ダバオ市ではそれほど多くはなく、2022年には5件の症例が報告され、2023年には1件の症例が報告されたのみであった。ダバオ人権委員会のジェンダーと開発の中心弁護士ジェニディ・S・タンバー氏によると、安全空間法違反に関する事件報告が少ない要因の一つは、市民が法律を知らないことにあるという。
タンバー弁護士はこのような事態に対して地方自治体にできることは、安全空間法のためのホットラインを創設し、また、罰則を課すことであると述べた。また、既に各地域でセクハラに関するセミナーや講義を行なっている。それは女性だけでなく住民全体を対象としており、全ての市民が法律とその罰則について認識することを目的としている。ジェンダーに関わらずに安心して生活を送る為に、条例に違反するセクハラの形態や、罰則などを市民全体で共通認識とする必要があるだろう。
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