【News】ミンダナオ大学の警備員、女子生徒に対するボディシェイミングを行い解雇

ダバオ市役所

政治科学を専攻するミンダナオ大学の学生は、まだ仕事での疲れが残る中、大学のメインキャンパスに向かったが、まさかその日が彼女にとってトラウマになるとは思いもしなかっただろう。

キャンパスに入ると、大学の警備員に「おまえのお腹はとても大きい。恥を知れ。お腹を隠せ」とクロップ丈の長袖を着ていることを咎められたという。彼女は大学に適切な服装で来なかったことを謝罪し、仕事から直接来たので仕方がなかったという旨を説明したにも関わらず、警備員は彼女へのボディシェイミングを止めなかったという。彼女は「私の身分証明書を回収することは構わないですが、私への侮辱は取り下げてください」と主張した。

後日、彼女は「私は今その一件以降植え付けられたトラウマに必死で対処している。なんの忠告もなく行なってきた警備員の主張はとてもショックだったし、彼は私のお腹が非常に不愉快と言っわれたことに非常に傷ついた」とコメント。しかしながら、勇敢にも、大学と市民に対し、個人の自尊心や自己肯定感を傷つけるような他者へのボディシェイミングを止めるよう啓蒙している。

彼女は未だに大学から直接コメントを受け取っていないものの、ミンダナオ大学の公式ホームページは警備員の行為を非難する声明を発表した。声明文は以下である。 「ミンダナオ大学はいかなるボディシェイミングも容認しない。これは大学の主要な価値に反し、安全な学びの場を侵害する行為である。故に、当該の警備員を直ちに解雇した」

本声明に対し、当大学の他の学生からも複数の反応を受け取っている。ほかの女子学生は同じ警備員が膝上丈のドレスを容認しなかったが、ドレスコードに違反していると思われる服を着た白い肌の女子生徒の入校は許可したという事例を共有。ボディシェーミングに留まらず、肌の色による差別も行なっていたようだ。これについて教育評論家のBabao氏は、ジェンダーを越境した服装を纏った学生がキャンパスに入ることを認めていないため、大学の声明は無駄であると述べている。

ここダバオでは街中でクィアを見かけることも多く、女性の服装に関しても日本より「自分らしく」いられる印象が強い。そんな街でも依然としてボディシェイミングの課題があるとは驚きだ。勇敢な女子生徒の告白が無駄にならないよう努めていきたい。

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