フィリピン沿岸警備隊南ミンダナオ地区(以下PCG-CGDSEM)と水産資源局ダバオ地方事務所(以下BFAR11)は、座礁したピグミーマッコウクジラをプンタ・ドゥマラグの深海に放すことに成功した。PCG-CGDSEMの報告によると、ピグミーマッコウクジラは科学的には “Kogia breviceps “と呼ばれ、体長約6〜7フィート、体重約80〜90キロである。
このクジラは3月6日、マティナ・アプレヤのドゥマラグにあるカント・プンタのプロック2付近の養殖海域で救助された。魚籠の餌場付近で漁網に絡まり、尾ビレから背ビレ前ビレ、頭部にかけて軽い傷や擦り傷を負っていた。
BFAR11は、クジラが魚の群れを追ってそのエリアに入り、網に引っかかったのではないかと疑っている。負傷があったにもかかわらず、CGDSEMは水生および海軍機関による迅速な医療診断の結果、クジラの状態は良好であることを確認した。
CGDSEMによると、この救助は今年初の座礁クジラの対応であり、隊員はセントラル911からの通報を受けて迅速に対応した。過去10年間、ダバオ地方ではダバオ湾周辺の様々な地域でクジラの死亡事故が発生している。死骸が発見されてから見つかる件も多いが、今回のようにできるだけ自然に戻せるように人間の保護も重要である。
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