8月28日はフィリピンでは英雄の日(National Heroes Day)として祝日に指定されている。ダバオ市政府とフィリピン国家歴史委員会はこの日、市内のオスメニャ公園で花輪を捧げ、独立のために戦った名もなき英雄に敬意を表した。
「知名度に関わらず、忠実に国旗に仕えた人々を覚えていてほしい」と、東ミンダナオ海軍司令官のカルロス・V・カバレ氏は挨拶した。「過去の英雄に敬意を表するため、この日に祈りと花を捧げることは極めて重要だ。毎年、我々は現在の自由のために血や汗や涙、そして命までをも犠牲にしたフィリピン人の勇敢さを振り返っている。我々の国の英雄の遺産を称える最上の方法は、彼らが勇敢に追い求めた自由を称え、大切にすることだ」という。
さらに同氏は、英雄たちの精神を受け継ぎ、団結の象徴となり、無条件で国民に奉仕する誰もが現代の英雄となりうると認めた。「オフィス、家庭、学校、教会、その他あらゆる組織で模範となるような行動を取れば、我々の誇りに値する英雄と呼べるだろう」とのことだ。
また、セバスチャン・ドゥテルテ市長(愛称:バステ)は、今年の英雄の日のテーマである「Karangalan.Katungkulan.Kabayanihan(誇り・使命・勇敢さ)」を強調し、英雄たちの犠牲が本質的に意味のあるものとなるために、誰もが積極的に努力し、彼らに倣うよう呼びかけた。「彼らの犠牲にふさわしい人生を送ろう。英雄たちが誇りに思うような未来を築くために、皆で手を取り合って協力しよう」と市長は述べた。
この記念式典には、マレーシア総領事館、J・メルチョール・キタイン副市長、東ミンダナオ海軍、ダバオ第10歩兵師団機動部隊、消防局、刑務所管理刑罰局ダバオ地方事務所、リサール騎士団、メイソンダバオ地方事務所が出席した。