貿易産業省(以下DTI)ダバオ地方支部は、中小企業はパンデミックから立ち直るのを支援するため、地方内の零細・中小企業(以下MSMEs)に金融支援とeコマースの導入を進めている。
地方情報官兼知識管理コーディネーターのJenny Grace M. Mendoza氏によると、パンデミックの影響で、MSMEsは事業資金の不足を経験しているという。そのため、DTIは現在、金融支援やその他の関連プログラムを通じてこの問題に対処している。「DTIの融資部門である中小企業融資公社は、MSMEsのためにさまざまな融資プログラムを用意している」と同氏は語った。
地方政府機関はこれまで、2023年4月時点でダバオ地方のMSMEs全体の31%に当たる8,496社のMSMEsと関わり、461のMSMEsの生計や収入を生み出すプロジェクトに対し59,076,565.64ペソに上る融資を行ってきた。
DTIはまた、能力開発や製品開発の機会を提供する53のビジネスセンターをダバオ地方内に設立し、これまでに10,233人の顧客を支援してきた。しかしこの数字は、ダバオで登録されているMSMEs27,000社に手を差し伸べるという目標にはまだほど遠い。
eコマースに関しては、DTIはMSMEsに対して、彼らが製品やサービスを販売するためのオンラインプラットフォームをs最大限に活用するためのトレーニングを行なっている。他にも、フィリピン起業家ビジネスセンター(e Philippine Center for Entrepreneurship-Go Negosyo)と提携し、Kapatid Mentor ME(KMME)プログラムにより、指導・資金・市場へのアクセスを向上させることでMSMEsの能力を高めている。
DTIはより生産性の高い産業の活性化を促しているが、そのためには大企業だけでなく、MSMEsの活躍も不可欠だ。これらのプログラムによる融資が、ダバオ地方全体の発展に効果的に作用しているのか、今後も要チェックだ。